★★★★
  POCJ-2452  Verve   スタン・ゲッツ/  GETZ/GILBERTO

  スタン・ゲッツのクールな音とボサノバの持つ暖かさは良く似合う。
  ソフィスティケイトされたサウンドは爆発的に世界中を駆け巡った。
  このアルバムはその後のボサノバを世に知らしめた金字塔である。
  シングルカットされたアストラッド・ジルベルトの「イパネマの娘」は
  ご存知のとおりだ。
  ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビン、ミルトン・バナ
  ナなどの演奏もボサノバのイメージを決定付けた。
  プロデューサーであるクリード・テイラーの手腕にはつくづく感心す
  る。








  ★★★
  
POCJ-2455 Verve スタン・ゲッツ、チャーリーバード
                              /ジャズ・サンバ
  1961年、スウェーデンからアメリカに戻ったスタン・ゲッツはいき
  なりボサノバ第一作を吹き込んだ。ボサノバに素材を求め、自身
  の表現力で新しいサウンドを創造した。
  チャーリー・バードのギターも絶妙で、グラミー賞を受賞し、ジャズ
  部門でも一位を記録した。
  ジョビンの名曲「デサフィナード」はこの演奏がベストであろう。
  バーデン・パウエルの「悲しみのサンバ」ではバードのギターが
  哀愁を上手く表現している。
  このCDはアルバム「ゲッツ/ジルベルト」の1年前の録音である。









 ★★★★
  POCM-5052 A&M:ポリドール アントニオ・カルロス・ジョビン/波
  
  CTIレーベルの大ヒットであり、ジョビンの名を永遠にした名盤です。
  クラウス・オーガーマン編曲指揮のオーケストラと見事に融合した
  軽快な自然讃歌。 今流行の「癒し」には最適です。
  8曲目の「Lamento」ではボーカルも披露し、全体的に雰囲気が一貫
  している爽やかな一枚です。
  ジャケットはピート・ターナー撮影で、いかにもクリード・テイラーらし
   い素晴らしい出来です。
  1967年録音。 









  ★★★★
  WPCR-2043  Reprise Records    シナトラ&ジョビン
 
  北アメリカと南アメリカのポピュラー音楽界の巨人が顔を合わせた
  歴史的アルバム。ジョビンの作品7曲とスタンダード3曲の名演です。
  まことに味わい深い大人の雰囲気でリラックスして聴くことができる。
  4曲ほど共演があり、渋いコラボレーションが展開されているのが聴
  どころ。
  ご両人ともすでに他界されたことを考えると、あらためて偉大さを感
  ぜずにはいられない。このアルバムは永遠に語り続けられると思う。
  1967年録音。
 








   ★★★
   CK-52973 COLUMBIA チャーリー・バード/ブラジリアン・バード

   1925年バージニア州で生まれ、ギターを手にしたのが10歳。
   22歳でプロになり、その11年後にウディ・ハーマン楽団で南米
   ツアーをしてボサノバに出会う。帰国後スタンゲッツと吹き込んだ
   「ジャズ・サンバ+1」が大ヒットし、地位を確立した。
   このアルバムは彼が40歳の時に作られたもの。
   ジョビンの名曲がしみじみと綴られている。ボサノバに最も似合う
   のはやはりギターであろう。美しい旋律を歌心あふれる演奏で
   聴くものの心を掴んではなさない。
   ジャケットも良い。








   ★★★
   PHCA−4211 PHILIPS  ナラ・レオン/美しきボサ・ノヴァの
                              ミューズ(完全盤)
   ボサノバの胎動期、ナラのマンションにはミュージシャンが集っ
   ていた。セッションや議論が繰り返され、ボサノバは育っていった。
   ジョアン・ジルベルトとアストラッドが出会ったのもここである。
   原題「10年後」はそれからの時間を表しているのだろう。
   このアルバムは彼女が亡命中のパリ時代に録音されている。
   純粋で少し悲しさを感じさせる歌声は聴く者の胸を打つ。
   これはボサノバのスタンダード・ナンバー全24曲のバイブルで
   ある。








  ★★★
  POCJ-2564  Verve     マルコス・ヴァーリ/サンバ ‘68

  「サマー・サンバ」や「バトゥカーダ」の作曲者として知られているマル
  コス・ヴァーリの代表作である。このアルバムはボサノバ第二世代に
  あたる。当時の愛妻アナマリアとのデュエットがなんとも睦まじくて
  楽しい。彼の曲はラテン系の軽さの中に変調の面白さがあり、不思
  議な魅力がある。アレンジは親友であるデオダートが担当で、地味
  ながらそつのないオーケストレイションはさすがである。そしてベース
  はなぜかロン・カーター。
  良いアルバムなのだがジャケットはイケてない。どう見てもゾンビ顔。
  ジャケットが違っていたらもっと売れたと思う。








  ★★★★
  UICY-3701  A&M     セルジオ・メンデス&ブラジル’66
  
  62年に渡米したセルジオ・メンデスはカーネギ・ーホールでのボサ
  ノバ・コンサートをきっかけにアメリカ・ポピュラー音楽界でその名が
  浮上した。しかし、64年アトランティックでリーダー・アルバムを製作、
  65年にブラジル’65を結成するもパッとしなかった。そして翌年、女
  性歌手ラニ・ホールとジャニス・ハンセンの二人を迎え入れ、A&M
  に移り「ブラジル’66」としての第1作が本アルバムである。
  どれだけヒットしたかは既にご承知の通り。代表曲「マシュケナダ」を
  聴いたことのない人はまずいないだろう。
ジャズから離れ、ポップ色
  の強いサウンドは俗っぽいが人々を引き付けた。ボサノバからビー
  トルズ・ナンバーまで、セルジオ・メンデスの冴えたアレンジが光る。
  名曲「おいしい水」はこのアルバムの演奏がベストだと思う。
  ボサノバの歴史を語る上には欠かせない1枚である。





  ★★★
  
UICY-3701  A&M     セルジオ・メンデス&ブラジル’66
                                /EQUINOX
  これはセカンド・アルバムになる。1作目の大ヒットには及ばなかっ
  たが、シングル・カットされた「コンスタント・レイン」、「フォー・ミー」、
  「ナイト・アンド・デイ」の3曲はグループ最高シング・ルヒットを記録
  した。すでにボサノバ・ブームの流行は終わっていた背景にあって、
  彼らの存在はボサノバというジャンルからも離れた特別な位置にあ
  ったと思う。選曲は相変わらずユニークでアレンジも冴えている。
  アルバムを通してバス・ドラムの音がアクセントになり実に心地よい。
  タイトルの「EQUINOX」は彼岸、分岐点の意味。今後のビジョンを
  どうするのか? セルジオ・メンデスの微妙な心理を示唆しているよ
  うに思える。








  ★★★★
  
POCM-1881  A&M   セルジオ・メンデス&ブラジル’66
                            /LOOK AROUND
  人生には何をやってもうまく行く時期がある。この頃のセルジオ・メ
  ンデスの新しい試みはことごとく成功した。本アルバムは68年にリ
  リースされ、グループとしては3作目になる。1、2作目とは少し趣向
  を変え、落ち着いたボーカルを主体にしている。バカラック作の「ル
  ック・オブ・ラブ」はグループ最高のシングル・ヒットになり、全米4位
  を記録した。メンデス作の「ソー・メニー
・スターズ」は今やスタンダー
  ドになっている。「トゥー・セイ・グッドバイ」はエドー・ロボとボーカル
  のラニー・ホールの作品で、曲の冒頭ではメンデス本人のボーカル
  も披露している。女性ボーカルのラニー・ホールはメキメキと才能を
  発揮して、ブラジル’66の顔と言えるまでに成長した。このアルバ
  ムはまさに彼女の独壇場である。


    


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