クランクを割ろう!
専用工具さえあれば簡単!


エンジンも弄れるけど、クランク割りと聞いて後ずさりなさる方も多いのでは無いかと思いますが、専用工具さえあれば簡単です。
草臥れたエンジンを元気にさせる最終段階とも言って過言ではないメンテナンスです。(^^)

先ずは、専用工具を使ってアウターローターを外します。
インパクトドライバーがあれば、このままの状態でも外せます。
クランクを割る前にオイルポンプ駆動のギアを取り外さなければなりません。
先ずは、専用プライヤーを使ってC型クリップを外します。駆動ギアは引っ張り出すだけで簡単に取れます。
ギアとシャフトを固定しているピンを取り去る事もお忘れずに(^^)
ギアに付着しているグリスは、丁寧に回収しておくと再び使用する事も可能です。
オイルポンプを外す際は、このEクリップを外します。
ケースからオイルポンプを外すには黄色で囲んだネジを外します。
ネジロック剤が塗られてますのでチョット硬いです。


緑枠は、オイルポンプ内のエアー抜きボルトです。
フライホイル側

黄色枠のボルトをプラスドライバーの2番を使って緩めます

ショックドライバーを使うと楽に緩めることができます。


※締め付けトルクは0.9km・m
プリー側

黄色枠のボルトを取り外します。
プラスドライバーの2番です。

※意外と見落としてしまうボルトです。
専用工具をセットしてクランクを割ります。
この時、工具はケースに対して平行にセットするのがミソです。
斜めに引きずり出してはクランクがダメージを受けるかと思います。


工具名
クランクケースセパレーティングツール
センターのボルトを締めこんでいくと楽にクランクが分かれてくれます。
取りあえず割れました。(^^;;
今度はプリー側です。

プリー側からクランクを取り去る為の専用工具を持っておらず、市販のボルトを利用します。

ケースに対して平行にセットする為に工具の持ち主、Aさんが準備してくれていたボルト、ウェートローラーを使用しました。

必ず平行に成るように高さ調整しましょう。ケース、クランクをを痛める事があります。


次はクランクからベアリングを取り去ります。
※専用のプーラーは高いので安物で代用します。(^^;;
ベアリングプーラーを使って抜き去ります。


専用工具さえあればこの通り簡単にクランクを割ることが出来ます。(^^)
今回はボルトを2本バカネジにしてしまい、取り去る時間を含めて30〜40分で作業終了しました。
組み立てる時は、プレス機、専用工具が必要となります。これはまたの機会に・・・・
ロング化作戦に少し載ってますけど・・・

・ヤマハ クランクケ−ス,セパレ−テイング(90890-01135) 3,255円


クランクに嵌ったベアリングも簡単に外れます。
・ベアリングプーラー  ヤフオクにて購入  購入当時1,980円+送料+振込手数料







ホームへ