Q
|
無垢材とは何ですか?
|
A
|
合板を張り合わせた板ではなく、原木そのままを加工した材料になります。 正真正銘の一枚板の事を指し、重厚で高級感があるのですが、合板より歪みやすい特徴があります。
市場では高額で取引される場合が多いです。
|
|
|
|
|
Q
|
柾目と板目はどう違うのですか?
|
A
|
柾目(まさめ)とは、木の中心軸(丸太心)から放射線状に平行になるように製材した材料の事を言い、 板目(いため)とは、木の中心軸から丸太の縁方向に平行にずらして製材した材料の事を言います。 柾目と板目では90度角度が異なる取り方になります。
柾目は木目が通って縦縞模様に見え、清楚で安らぎ感のある表情になります。 歩留まりが悪いために価格は高くなりますが、狂いの少ない良材が取れます。
尚、完全に放射方向に沿って切り出した材を本柾目(ほんまさめ)、 放射方向より多少ずらして切り出した材を追柾目(おいまさめ)と呼びます。
板目は不規則な竹の子模様のような、木材独特の非常に綺麗な模様が現れます。 幅広の材が取れ、歩留まりも良いのですが、乾燥するにつれて外側に反る 「幅反り」という現象が出やすくなります。
|
|
|
|
|
|
Q
|
未乾燥材と乾燥材とはどう違うのですか?
|
A
|
まず木を加工して家具を作る場合、必ず乾燥させてから作らなくてはいけません。 乾燥させずに家具を制作すると水分の蒸発と共に必ず割れや反りが発生します。 (十分に乾燥させても環境により発生する場合はあるのですが…。) 当工房では天然乾燥(自然乾燥)と人工乾燥を長期間にわたり行います。
|
|
|
|
|
|
Q
|
どのように乾燥させるのですか?
|
A
|
まず、太陽の元で桟で積み上げて自然に乾燥させます。(天然乾燥) その後、ボイラーの中の熱気で強制的に水分を抜き取ります。(人工乾燥) この2種類の乾燥を行って、初めて加工可能な材木が出来上がります。 期間は約半年位かかります。
|
|
|
|
|
|
Q
|
割れや反りはどのように押さえていますか?
|
A
|
まず、木本来の特性上、割れや反りは100%押さえる事はできないとお考え下さい。 これは活きている木を使用するため、木の呼吸により材料が伸縮するためです。
当工房では十分に乾燥(自然乾燥と人工乾燥)させた乾燥材を用いると共に、 豊富な経験と技術を用いて反りや伸縮を最大限押さえるようにしています。 環境に寄る所も大きいので、以下の場所での使用はなるべく避けて下さい。 1.
屋外や水のかかる場所 2. ストーブの熱、クーラーの風、直射日光が当たる場所 3.
高温、多湿、著しく乾燥する場所
基本的に木は湿度に合わせて動き(伸縮し)ます。従いまして、急激な乾燥や湿気に対応しきれない場合も 出てきます。上記の場所での使用を避けると共に、湿度の低い時は加湿器を使う事をお勧めします。
反りも同様ですが、例えばダイニングテーブルや座卓の場合は、天板に蟻桟(吸いつき桟)という仕口を使って、 反りを押さえるようにする場合が多いです。
|
|
|
|
|
|
Q
|
オイル仕上げ(オイルフィニッシュ)とは何ですか?
|
A
|
仕上げの方法のひとつです。専用の塗料を染み込ませて、木材の内部に塗膜を形成させ 表面は無塗装感(自然に近い感じ)に仕上げる塗装方法です。(ウレタン塗装のように塗膜をつくりません。) 欧米では、高級材(無垢材)の家具などに広く愛用されている塗装方法です。 木の自然な色を際立たせて、年月が経つにつれて木の魅力が増してゆきます。 取り扱いは容易で、キズがついても表面をサンドペーパー等で研磨することができるので、補修も簡単です。 年に一度オイルを塗ると、ツヤが増し木目の味わいが深まります。
|
|
|
|
|
|
Q
|
お手入れって必要ですか?
|
A
|
できれば是非お手入れしてあげて下さい。 オイル仕上げの場合は水をはじいてくれますが、やはり年月と共に少しずつ劣化します。
|
|
|
|
|
|
Q
|
お手入れはどのようにすればいいですか?
|
A
|
洗剤はなるべくご使用にならず、かたく絞った綿布で木目に沿って拭いて下さい。 時々(年に1、2回)、市販の専用オイル(チークオイルなど)や乾性油(椿、オリーブ油)、 当工房でも使用している植物性無公害オイル(オスモオイル#3101ノーマルクリアー)等を 綿布に含ませて天板全体に塗り込み、乾いた綿布で磨いて頂ければ理想的です。
|
|
|
|
|
|
Q
|
使っていく上で何か注意した方がいい事はありますか?
|
A
|
濡れた物を直接置くとシミになりやすいです。濡れた場合はすぐに拭き取って下さい。 無垢材は活きていますので環境にあわせて膨張、収縮します。 木の割れや反りを防ぐため、以下の場所での使用はなるべく避けて下さい。 1.
屋外や水のかかる場所 2. ストーブの熱、クーラーの風、直射日光が当たる場所 3.
高温、多湿、著しく乾燥する場所
|
|
|
|
|
|
Q
|
耳とは何ですか?
|
A
|
丸太を板にしたときの両端の部分で、樹皮にあたるものです。 ミミ、ヌタ、ヘリとも言います。
|
|
|
|
|
|
Q
|
仕口とは何ですか?
|
A
|
木を組み合わせたり、つないだりする方法の事を指します。
|
|
|
|
|
|
Q
|
ハギとは何ですか?
|
A
|
二枚ハギとは、二枚の板を巾方向で接着して一つの板にするという意味です。 つまり「ハギ」とは「接ぎ」を意味します。二枚ハギの天板は、小さめの板を二枚接いで作ります。 接いで作りますので一枚板よりも十分な大きさの天板を確保できる事もあります。
二枚ハギのテーブルの魅力は、出来上がりの木目の美しさにあります。 二枚ハギのほとんどは、共木(同じ丸太から取った板)で作ります。 その中でも「ブックマッチ」と呼ばれる技法は、隣同士の板を本を開く様に並べた状態で作ります。 そうすると木目は完全に左右対称になり、非常に不思議で幻想的な木目模様が表現されます。 「ブックマッチ」の場合、丸太を買って来て挽かなくてはいけませんので、その分時間も金額も余分にかかリます。 「ブックマッチ」を使用しない場合も、外形、木目、色等を見ながら、作家の感性で組み合わせますので、 味の有る作品に仕上がる事が多いです。
|
|
|
|
|
|
Q
|
ちぎりとは何ですか?
|
A
|
木の割れ目にうずめて、かすがい的に補強するクサビの事です。
木は湿気や乾燥によって、反りや割れが発生します。(これは木が呼吸をして生きている証拠です。) 木の習性を殺さず割れを生かすためのデザイン手法とも言えるでしょう。
|
|
|
|
|
|
Q
|
蟻桟とは何ですか?
|
A
|
台形に加工した横穴に横棒をスライドさせる反り止めです。金具を使わない反り止めになります。 吸付き桟とも言います。「ありざん」と読みます。
|
|
|
|
|
|