最高位はもちろん横綱。次が大関。以下、関脇、小結(大関・関脇・小結を三役と呼びます)、前頭と続きます。前頭は筆頭から2枚目、3枚目と続き、最後はだいたい15〜16枚目。それぞれが東と西に分かれています。幕内の定員は40名以内となっているので、横綱や三役の人数によって前頭の枚数も変わってきます。幕内の下が十両(正式には十枚目といいます)です。定員は26名以内で、東と西それぞれ筆頭から13枚目まであります。さらにその下は幕下、三段目、序二段、序ノ口と続きます。
普通、入門した力士は身体検査や健康診断などの新弟子検査クリアしたあと、前相撲を取ってから番付に名前が載ります。勝ち越すごとに番付が上がるわけですが、スピード出世の栃東・朝青龍でも入幕するまでには丸2年(12場所)かかっています。番付の下から這い上がっていくのは大変なことなのです。
一方、学生時代に特定の大会で好成績を挙げた大学出身者は、「幕下付け出し資格」という破格の待遇が得られます。平成12年までは幕下の最下位からスタートできる制度になっており、雅山などは入門してから4場所連続優勝を果たして5場所目には入幕しました。わずか1年未満の超スピード出世です。
しかし、大学出身者は付け人などの下積み生活をほとんど経験しないまま出世していくことが多いため、相撲界(角界ともいいます)のしきたりや伝統について十分に習熟できず、そのための弊害(着物のたたみ方を知らない関取が目についてきたなど)を心配する声も出てきました。明治大学相撲部出身にもかかわらず幕下付け出し資格を得られなかった栃乃花が、前相撲から始めて三役にまで昇進する活躍を見せたこともあり、協会は付け出し資格を与える条件を厳しくすることにしました。
そして平成13年初場所から幕下付け出し資格が改定され、資格が与えられる条件がより厳しくなりました。厳しくなった条件をクリアした人は今までよりも優遇される(幕下15枚目格で付け出される)一方、クリアできない人はすべて前相撲から始めることになりました。
●最新の番付はここでチェック!→大相撲ホームページ(番付)