歩くために



立つことしか出来ないと思っていた私は
立つことさえ出来ない人と同じ
ひとつの星に住んでいる

玄関先で
ヒールではなく
スニーカーを選んだ

立つだけでなく
歩くために



黙々と雲が流れる

命を奪うのも
そして生み出すのも
自然だ

美しい星空も
荒々しい波も

すべてを含めて
自然は自然で
あるがままだと
分かっていたはず

この世界の主人公は
自然か 心か

そんな問いは無意味で
それでも

人は自然の一部でありながら
この世界の中で唯一
「心」 という概念を
理解出来る生き物

だからこそ
歩き出せるようにと祈り
一歩を踏み出すんだろう

今はただ
生きる為に




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