
精一杯「今」を生きているという「実感」を手にしたい。
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よく「何をしている方ですか?」と聞かれる。 「ん」と、答えに詰まる。 職業のことだとは思うのだが、自分では、うまく言えない。 編集者、コピーライター、デザイナー、プロデューサー……。 苦し紛れに「会社員」あるいは「人間やっています」と言うことも。 肩書きなんて、どうでもいいじゃないか。 何でも、面白そうなら、やってみる。あるいは、面白くなるまで、やってみる。 若い時に「詩」を書いていた。「詩」とは何か。これも、ひとことで言うのは、本当に難しい。 難しくはあるのだが、何か「新鮮なもの」「人を活かす」もの。そんな気がしている。 私にとっての「詩」は、活字(文学)の世界から視覚(美術)に繋がり、 音(音楽)になり、自分自身の生活(人間)にまで形を変えて来た。 職業も作品も、頭で考えずに、ジャンルなんて飛び超えてしまえばいいのだ。 「詩」を現実の「生活」にまで持ち込むのは途轍もなく大変なことだが、 「経済原理」と「速さ」だけが大きな顔をしてまかり通る世の中に、今は、 「無価値」の「価値」を、少しでも若い方たちに伝えて行けたらと、ひそかに考えている。 「私」でなくても、いいのだ。名前も要らず、肩書きも必要とせず、 どこかに、ふと、生きている実感を見つけ出し、「ほら」と、指し示すことさえ出来れば。 |
![]() photo : junshi nakamichi |
■ 代表 和泉 昇 noboru izumi 学生時代に詩、小説を学ぶ。 30歳までに詩集2冊を出版。 その後、興味が「読む詩」から「見る詩」へ移行し、1990年、視覚詩 (Visual Poetry) の作品集を Gallery Oculus から発行。 『美術手帖』(美術出版社)、『AERA』(朝日新聞社)等に採り上げられる。 この縁で、海外各地での Visual Poetry 関係の展覧会に出品。 30年間、月刊誌『書道美術』(日本書道美術院発行)の編集に従事。 書道展の企画運営や作品集制作にあたり、朝日20人展の書家・筒井敬玉遺墨展に関わる。 一方、1988年より競馬を文化面から見直そうとする『競馬手帳』を10年間にわたり発行、全国のJRA売店などで販売。 1993年に友人と(株)競馬手帳社を設立。顧問を経て取締役に就任。同社より漫画家の黒鉄ヒロシ銅版画集『A HORSE』を発行。企画、編集制作にあたる。 麻布美術工芸館、伊勢丹美術画廊などで展覧会を開催。 1996年、ビートルズ来日30周年を記念して、浅井愼平写真展『THE BEATTLES IN TOKYO 1966』を新宿伊勢丹ファインアートサロンにて開催。 1998年、フランスの写真家・サビーヌ・ヴァイスの日本初個展を企画。 作家本人を招聘して銀座「貴族」にて1か月に亘り開催、毎日新聞紙上等で紹介される。 2000年、山本容子版画展『アンリ・ルソーの夕べに捧ぐ』(銀座「貴族」)。 2006年〜2007年、上野榮子訳『源氏物語』全8巻(自費出版)を編集・制作。 日本経済新聞紙上で紹介されると多くの反響を呼び、2008年に日本経済新聞出版社より刊行。制作を担当。2009年3月、同書が文化庁長官表彰を受ける。 音楽関係のライヴ企画では、1997年、赤坂由香利(p)&古野光昭(b)Jazz Live(銀座「貴族」)。 1998年、Jazz Vocalist 石井明子(現在のakiko / universal)(銀座「貴族」)。 2000年、イタリア・クレモナ在住の松下敏幸氏によって制作された Violin の名器による Jazz Violinist 里見紀子ライヴ(銀座「貴族」)。 2006年、あがた森魚『今宵限りの 酔宵音楽會』(銀座「貴族」)。 2007年、Violinist SAYAKA 率いる CHAKALA (南青山MANDALA)企画協力。 2008,2009年、Singer Song Writer 木下綾香(universal)(中目黒「楽屋」、南青山MANDALA) 2010年、Jazz Vocalist 若林みわ(銀座「貴族」)など。 ■ 問い合わせ先 mail to : mail@editorial-airplane.com |