EGGS



僕達は 生まれる前から知っている
君がそうして覗く事さえ 決められた秘め事
すでに運命通り
ここから見える世界の事を話してあげようか
怯えた目をして心配したって
僕には何の痛みもないのに
君はどうしてそうくどくどと涙を流せるの

何を知っているのか
全て説明しても時間は十分ある
どんなに時間が経っても
僕は逆戻りする事から逃れられない

何もかも知っていると言う奴に限って愛を知らない
そんな事に今更傷つきやしないけど

知ってる
あの娘が僕と別れた後に
加齢臭を漂わすような男とああなる事も
その白い胸がたばこの脂でどす黒くなる事も

それを知ってしまっても
すでに不思議さを感じない
僕はこんな所まで来てしまったんだ

分離体験を認められない
胎児に戻れない
僕は殻に助けを求める

愛を 愛を 愛を

境地を語って何になる? 無意識を意識化してどこへ拡がる?
無限は「宇宙」ではない この「心」
その事実を知った時 あまりの恐ろしさに叫んだんだ

愛を愛を愛を!

ほら さっきの光はやっぱり雷光だったろう?
横断歩道を上を見て渡らない限り気付くはずもない
曇り空の瞬きを

美しいものは まだ犇めいている
汚れにまみれて息も出来ずに

君が僕を沸騰させる
沸点を見極めた君が 憎くもあるのに

触れたくて触れたくて
極度の不安から 過呼吸症になってしまうんだ

殻の中は今日もこうして暖かい
君の優しい眼差しよりも