揃えられた時



あなたへと先走る背中
私は汗をかいた

ふたりを見下ろす天井までもが
呆れるほどに
熱気で揺れる

時を同じくして
あなたを想うなら
出来れば最期は揃えたい

どれくらいの不摂生をすれば
あなたと私の寿命は近づく

どれくらいの朝日を臨めば
あなたと私の寿命は近づく

ああ
どうにもこうにも
地球は回るね

せいので始まり
せいので終わる

そんな規則正しい恋など
要らないと知っていてなお

ふたり並んで
綺麗に揃えられた
人生の淵を夢見る




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