数億年後の



時間の早さのせいで
やたらと喉が乾き

心の上澄みを飲み干す音で
深夜にふと目が覚める


柔らかい
丘の夢を見た

その真ん中に
すっくと立った足を見た

10年後も 100年後も
迷わずそびえ立つ足が

柔らかい丘に
ゆっくりと沈んでいき
溶けていく

そして 数億年後の 足

それがこの2010年だとして
あの足は確かに
あなたの足だった




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