フジテレビ系のものまね番組「ものまね王座決定戦」のレギュラー出演者から、いつのまにかコロッケの姿が
なくなり、少しの間があった後、日本テレビ系で彼をメインにした紅白形式のものまね番組が始まった。
「ものまね王座決定戦」以前のものまね番組については観ていないのでこの際省くが、とにかくフジ系の
「ものまね王座決定戦」は一時は大変な人気だった。現在の視聴率はどのくらいかはっきり知らないが、
全盛期よりは落ちているのは確かだ。 視聴率云々より実際のところ、私自身も、最近ではさほど身を入れて
観ようという気はなくなりつつある。マンネリということもあるし、かつて四天王と言われたものまね
名人の分裂ということもあり、名物審査員淡谷のり子先生は天に召されるし、新しい挑戦者たちもイマイチ
個性がないし、等など・・・。それで危機感を抱いたのか、番組のリニューアル版が10月3日にあったが、
審査員も審査方法も出演者達の出来もすべてベターにはなってなかった。司会者(篠原ともよ、今田耕治、
東野コウジ)はまあまあだが。 そんなことはほんとはどうでもいいのであって、なにが言いたいかと
いうと、私は以前からの出演者である中島マリのファンであるということだ。彼女のものまねの対象は
皆、個性派ぞろい。ちあきなおみ、越路吹雪、ユーミンだって彼女の手にかかれば恐い、恐い。
今回の最初の出し物は椎名林檎。いかにもという感じ。椎名林檎は売れてるし個性的ということもあって、
よくものまねされるのだが、ほとんどは「本能」で看護婦姿。彼女は「罪と罰」を選ぶ。これもよく分かる。
本家のビデオクリップがかなりのインパクトあるから、そこから受けるものも強烈で、ものまね心を揺さぶる
のだろう。目の縁取り、ライオンのたてがみのような髪、まるでゾンビだ。狂気を感じさせるといえば、
彼女のものまねはすべてそう。以前、ちあきなおみの「夜が・・・」(?)とかいう曲を歌うのを見たけど、
「おいで〜、おいで〜」と手招きするところ、白石加代子と見間違うほど。
2回目の出し物が市原悦子の「家政婦は見た」プラス「日本昔話」。うってつけ。ここで
負けてしまったけど。 私はショッピングセンターのフロアで中島マリが”営業”しているのを見たことが
ある。テレビ出演のときと同じように熱演していて、歌もうまくて、ちょっと感動してしまった。
この椎名林檎の「罪と罰」を彼女より早くまねして、オンエアされたのが、ものまね界の巨匠、コロッケ。
男というハンデは全く感じさせず、とにかくぶっ飛び度がすごかった。中島マリよりぶっ飛んでいた。
この二人はデフォルメが狂気に近づくから。コロッケはなにしろ研究熱心らしい。
最後に、ほのぼの系プラス少し風刺もというダチョウ倶楽部のものまねも好きです・・・と言っておこう。
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