2002年「小耳にはさもう」一言メモ(2月)
2/22 号「相手がカズシゲさんじゃなかったらやめてる。悔しいよね」
(松岡 修造発言
2月2日 日本テレビ系「ソルトレーク五輪直前”一茂vs修造初共演”熱血キャスター対決緊急 合宿SP」にて)

「ソルトレーク五輪、盛り上がっているのかどうか は、今の時点ではわからないが」とナンシーさんは書いているが、メダルが取れないとどうしても盛り上がりません。 まあ、長野大会のようには行かないのは最初からわかっていたことだろうが。
各局五輪キャスターがいるのだが、 私はNHK、フジテレビ系、テレビ朝日系は見るのに、ドキュメントものは日テレはほとんど見ない。 TBS系も見ない。独占スポーツ中継のとき以外はまず自分からこの2局を選ぶことはない。ニュース 番組を見ないからかもしれない。それでまだ一度もこの二人の、ナンシーさん言うところの”バカ”キャスター のキャスター振りは拝見していない。”バカ”と言っても決して悪い意味ではない。「この二人の屈託のなさ、 邪気のなさ、ある種の透明感を表すには『バカ』という言葉しかないのである」とナンシーさんとしては 精一杯の(?)誉め言葉である。誉め殺し?ってことはないよね。「そのバカのベクトルがどこまで重なって いるのか、どこから枝分かれしているのか」その違いを見ることに興味があるというのだ。
まあ二人とも 由緒正しきお坊ちゃまだから本当におっとりしてるし、またスポーツマンということで、その体育界系の ”それ一筋”とか朴訥とかいう雰囲気が、”○○バカ”とか言うときのあの”バカ”の意味に似た バカ振りが確かに二人にはある。私の感じでは一茂の方が”のほほん”度は高く修造は”一筋”度、”熱中”度が より高いように見える。
その他の五輪キャスターだがお姉さんの長島美奈ちゃんは相変わらずさっぱりして いい。フジ系も(萩原、舞の海)もいい。私はNHKの女性アナのキャスターは嫌いだ。(朝の「おはよう 日本」の青山?は好感度まあまあだが)もっと言うと有働由美子ともう一人のメインは嫌いだ。なんとなく。
2/15 号「もう少し申し訳ないって顔をしてもらいたいね」
(三宅久之発言 1月30日『やじうまワイド』にて MAXミーナの「できちゃった婚」に対して持論を語る)

三宅久之という昔からテレビに出ている、昔から頭の毛の薄い政治評論家 の、専門外での取るに足りないとんちんかん発言についてのコメント。番組の役割としては政治面でのコメントは 当然として、それ以外の話題では保守的な高齢者としての意見というか「横丁のご意見番」的なものが期待されて いるのだろうが、ナンシーさんの判定ではそれすら「無理だろう。愛嬌もないし、生臭いし」とにべもない。 この人は元新聞記者かなにかだったと記憶しているが、ナベツネ(渡辺恒男?)と仲良しで彼からの手紙などを 番組中に読むのをひとつのウリにしているのだそうだ。
まあそんなことはいいんだけど、私はこの人の 政治批評もそれほど鋭いとも思わない。最近のコメントで憶えているのは田中真紀子の外務官僚とのごたごたのとき、 「お父さんの角栄氏は官僚連中をうまく使っていたのに、娘は・・・云々」という真紀子氏へのお小言だった。 父親の時代の古い手法を受け継ぐくらいなら真紀子さんの存在理由はないでしょうに。
この人は保守的な お年寄りが安心して聞いていられるコメントをするという、それだけの価値で延々と今まで政治評論家として 生き延びているのだろうか。
2/ 8 号「W杯を成功させるには、日本戦の日は学校を休みんにするんですよ」
(セルジオ越後発言 1月24日日本テレビ系 「ズーム イン SUPER」にて)

2002年といえばサッカーW杯日韓共同開催の年であった、ということを 忘れてしまいそうな気がするのは、私だけだろうか。去年から今年にかけて世界で日本であまりにも衝撃的、 刺激的なことが多すぎて、4年前はあれほどわくわくする気持ちで待ったW杯も、なんだか影が薄い。 ひとつには開催国は予選リーグに勝ちぬかなくても参加できるので、その予選リーグのドラマを観ないまま 始まるからだろう。4年前のフランス大会は予選はなくても初めての参加で、それだけで興奮できたわけだし。
とはいえ、始まったら始まったでまたメディア(ことにテレビ界)はW杯で大騒ぎするだろうというので 、ナンシーさんは始まる前から「どんなに嫌気がさすか、いまからドキドキである」と書く。そして「完全な 門外漢である」ナンシーさんが常々思っている「サッカーの不思議」を羅列する。
まあその中で「サッカー周辺に 生息する陽気な外国人、あの人たちは一体何だ」というのがあるが、その中に川平慈英(?)も含まれるの だろうか。外国人ではなく、沖縄出身の。その他にも何人かの顔が思い浮かぶ。「ラモスはまたうるさいのか」 というのもちょっとおもしろい。
私はスポーツ(テレビ)観戦が大好きな人間だから、特に最近では サッカーの国際試合が一番興奮できるので、ナンシーさんとは逆に楽しみではある。でもその中でちょっと ひっかかるのはやはり日本のサッカーファン、サポーターたちの生態。Jリーグの試合もずーっと追っかけている 熱心なファンはもちろん一定量いるんだろうが、W杯ともなると、有象無象のファンが(私のようなものも含め) 一気に増える。そして屋外やスポーツバーなどの大型テレビ画面を観ながらの応援が、よくスポーツニュース などで映し出される。競技場での応援でも同じだが、あの手を一斉に前に出したりするポーズ、ちょっと 恥ずかしい。それと相手に点を入れられたときとか、日本側の大きなミスがあったときとかにする頭を抱える ポーズ。あれってドーハの悲劇でロスタイムに追いつかれたときに、ゴン中山がやっていたポーズがあまりに 目に焼き付いているからではないかと、私はいつもあれをやってるのを見るたび思うのだが、違うのだろうか。
2/ 1 号「こんばんは。稲垣吾郎です」
(稲垣吾郎発言 1月14日フジテレビ系  「SMAP×SMAP」にて謹慎開け復帰特番。番組なかばすぎまで引っ張りに引っ張りついに登場。第一声)


やはりこの件に関して、黙っているわけにはいかなかったようですね、 ナンシーさん。
あるまじめな掲示板でも「感動した」という声より(登場を)「引っ張りすぎ」という意見の方が 多かったような。でもなにせ とうがらしにわさびにコチ(ュ)ジャンをミックスしたような辛口ナンシーは、 もっと手厳しい批判。その番組作りの安易さを「安いなあ、芝居が。あの安さは画期的。いきなり”趣味の サークル・イン・東京ドーム”である」と表現する。「おもしろいといえばおもしろいけど、それに納得 しちゃまずいだろう」と続く。
まあアットホームと言えばアットホームな雰囲気で吾郎くんを暖かく 迎えてやろうというようなコンセプトだったと思うけど、ナンシーが鋭くいうようにスマップの全員どこか 被害者意識のようなものも見える。といって吾郎くんの罪状が罪状だけにそれほど目くじらたてるのも おかしいし。なんか「むなしくなる」というナンシーの感想もわかる。視聴率がバラエティ番組の歴代 第何位だったとかで、一応番組的に成功したのも(それによって復帰劇も成功したようにみえる) 「どうなのよ〜」ともやもやした気持ちなのだ。