12/8号 「それ以外、だれがいるんですか」
木村拓哉発言 十一月 二十三日 結婚記者会見にて(以下略)
やっぱりこの話題で来ましたか。ついこの前、静香との交際宣言した後のキムタクの人気の動向には注目 しよう、と書いてましたもんね。
木村拓哉側から見てもこのストーリーはあまりおもしろくないから、 (彼は現在、ゆるぎないスターであるし、この件に関してなんの落ち度もない)ナンシーさんも静香側から 読んだ。かなり怖いシーンを描いている。「子供を抱いた静香がだれもいない荒野に仁王立ちして高笑い している姿しか思い浮かばない。頭上には墨痕鮮やかに『独り勝ち』と書かれた巨大掛け軸が風に揺れてい る」。これは芸能レポーター梨元さんがテレビで発言していた「静香の見事な勝利」という言葉にも呼応す る。ある女性週刊誌の見出しにも「日本一のモテ男をゲットした・・・静香道」などという劇画タッチのもの もあった。なんらかのケチをつけるとすると、静香側ということになるのか。実際のところはどちらが積極 的だったかは本人たちしか知らないことだが、静香の戦略とかそちらの方向にもっていきたがるのだ。とい うことは芸能界のランクとも関係してくるのかなあ。それとも女主導のストーリーの方が女性の関心を引く のか。
いずれにしてもナンシーさんの着眼点というのは、このアイドルの結婚話をどう社会的に読み取 るかとか、若者にどういう影響があるのかとか、そんなものでは毛頭なく、ただただ彼女の感性の中で おもしろいか、ダメか、ムカツクか、というような評価で物を言っている。それだけとも言えるが、その チェックが超シビアだからこそ、その価値もあるというものだろう。

11/17号

「十歳のとき、担任の先生に『なんでこん な絵をかくの』とパレットと画用紙を
ぐちゃぐちゃに>された思い出がありまして、それ以来、 絵はいやです。」

フジテレビ田代尚子アナ発言、
十一月二日「LIVE2000ニュースJAPAN」にて。(以下略)
田代尚子アナの「LIVE2000ニュースJAPAN」はまだ見たことがない。その時間帯にフジテレビのニュースは 見る習慣ないので。したがって前の安藤優子のときも見ていない。その後に「プロ野球ニュース」があるの かな。昔はよく見てたが。(ゴールデンタイムにテレビが見られないとこういう時間帯の番組をみることに なるのだ。)で午後6時台になった安藤優子、木村太郎の組は現在見ている。ここのキャスターのスタッフは にぎやかだ。スポーツに*菊間アナ(女)、元スキーの荻原次晴、メインの安藤にサブの*木佐( ヤクルト石井投手の奥さん)、ニューヨーク帰りの*須田(男)、そして解説が御大、木村太郎という布陣。 「安藤優子のニュースを読む顔が怖い」とはお笑いの誰かの発言。確かに真剣な顔は怒っているようだ。 でも美人だし、いかにもバリバリのキャリアウーマンっていうスタイルが様になっているからいいのだ。
田代アナの番組はすべてが地味めなのだそうで、まあそういうのもあってよろしいのでは。安藤優子時代と 比べて”「派手」から「地味」、「楽」から「堅」、「騒」から「靜」(木村太郎廃止)”とあるのが おかしかった。木村太郎廃止って、木村太郎は制度か。
さて今回の各局アナウンサー選びの基準というテーマにもう一組出てくるのが、久米宏、そして新しく 金曜日のスポーツキャスターになった話題の真中瞳だ。見ている人は知っているとおり、久米さんが直接 ご指名で長島美奈の後任に抜擢された。そして最初の登場のときからの久米氏の過剰なかまいぶり。 オーバーな演技も入っていようが、でれでれぶり。たしかに彼女はビジュアル的にも魅力あるし、 度胸もいい。でもなあ。あの長島美奈の竹を割ったようなさばさばした雰囲気から比べると、あまりにも 湿りすぎ。(彼女の性格がというのではなく、ニュースを読んでる雰囲気が、それはたぶんに久米さんの せいでもある)。彼女がにやけた感じでスポーツニュースを読んでいると、なんかスポーツそのものを 冒涜しているように感じる。オリンピックのときだって、お印のようにたった1泊2日くらいでシドニーに 行ってきて、ちょこっと応援したりするだけ。だめだ。もっとスポーツに興味を持ったしゃきっとした 人に代わってもらいたい。真中は真中でドラマなり、バラエティーなりで活躍すりゃあいいじゃん。 それとも「ニュースステーション」見てるお父さんたちの中には、もう真中ファンになってる人がいっぱい いたりして。
*印の名前は一度目はいずれも1字間違っておりました。
本当に記憶力ないです。

11/10号
「一分間で一千万円のチャンス、
ファイナルターイムショーック!」

鹿賀丈史発言、毎週月曜日「タイムショック」にて。(以下略)
私の「TV Watching」でも取り上げたクイズ番組「タイムショック」、なんといっても田宮二郎の司会が 印象に強いが、その後、山口崇が司会だったこともあったんだ。おぼろげにしか憶えていない。 10月からの新番組として鹿賀丈史が「料理の鉄人」の主宰をそのまま引き継いだようなキャラクターで、 司会を(というかナビゲーターというか)受け持つことになった。
ナンシーさんはこの鹿賀をそのコスチュームどおりに「マント派」と呼ぶ。いや、「マントを着ているから ではない」とナンシーは断っている。そのマントというものの持つ意味合いが彼と共通しているというので ある。これはおもしろい発想といえるだろう。
マントってある時期はちゃんとした防寒着だったり、おしゃれ着だったりしたのだろうが、現代で使われる ことといえば、子供向けの物語のヒーローだけだもの。でマントの表すところは、大時代な、大仰な、 バタ臭い、胡散臭いというようなところ。でも鹿賀丈史って「料理の鉄人」であんなキャラだったから そう思われるのであって(あとは舞台のときの役柄か)、決してそれだけの持ち味の人ではない。 テレビドラマでは渋い役を渋く演じてますよ。納得するのは「マント派」は他に平幹二朗を挙げていること、 他に候補者として、風間杜夫、薬師丸ひろ子を挙げる。まあね。
でこの「タイムショック」だが、 ナンシーさんもいっているように、よい出来ではない。というのも昔30分番組だったのを1時間にした せいで、中間のクイズが「タイムショック」とは違うクイズ形式で(いろんなクイズの寄せ集め) 「なんとも緊張感に欠ける」のだ。
同じように”賞金一千万”のクイズ番組が、先行して放送されているフジテレビ系の「クイズ弗ミリオネアー」 だ。クイズ形式としてはただ知識を問うだけで、しかも1対1で競争者もいず、3回までは”ライフライン” と称すお助けマンも使えて、知識といっても一千万円までの問題でも8割くらいはごくごく常識的な 問題で、司会のみのもんたも芝居がかって鼻につくのに、こちらの方が見ていておもしろい、スリルも あるというのはどういうことか。やっぱり、ひとつの形式をじっくり、それこそマンツーマンで腰を 据えてやってるからじゃないのかな。

「これでは森総理ではなくザル総理ではないですか」
鳩山由紀夫発言 九月二十五日
 国会で総理に詰め寄る。何に対して攻撃していたのかは聞き逃した。
この発言シーンはニュースか何かで聞いたが、聞き流していたので、それが”もり”と”ざる”のそばつながりである ことすら、気付かなかったというよりも意識していなかった。鳩山氏がえらく怒って言ってたので、”ざる”という 言葉を”ざる法案”とかと同じような使い方をしているのかとうっすら受け取っていたようだ(いやこれは正解かも しれない)。国会で今何を討議しているのか、いい歳をした大人が全く知らないのも困ったものだが・・・ (私のことです)。
だいたいイギリスのまねかなにかでクエスチョンタイムとかを始めた矢先、小渕さんは 過労であんなことになってしまうし・・・。ユーモアを交えた議論っていうのはなかなか日本の風土に なじまないんだなあ。そのへんのおかしさを国会議員口撃に突入したナンシーさんが突く。言った方も 聞いた方も「うまいことを言うなあ」と笑い、ニュースもそれを取り上げる、その風潮。それを”やわらさん” の金メダル獲得後の発言、「初恋の人にやっと巡りあえたかんじです」とからませる。金メダルを獲った ことの偉さはさすがに認めても、その”据わりのいい”用意されていたような発言がナンシーは嫌なんだ。 ここで田村亮子が心にもないことを言っているとは思えない。確かに16歳からだからそのたとえは適して いる。しかし・・だ。あまりにもはまりすぎてって感じはあるよね。
この二人の発言を「ウマイこと 言った」という顔が浮かぶとして、「ウマくないから、けっして」とナンシーはくぎを刺す。
ここでユーモアを交えた丁丁発止の議論といえば、今、さかんにテレビでも流されている、アメリカ大統領 候補のテレビ討論というショーだろう。これも何度も想定問答の練習を重ね、スーツやネクタイの色まで 気を使うというのだから、それほど伸び伸びとした意見の交換とかいうものではない。これでアメリカ大統領 という世界の重要ポストの当落が決まるのだから、当然といえば、当然だろうけど、こういうショー的な ものを好むのがいかにもアメリカという感じ。それに見栄えがよくて口さえ達者ならいいのかっていう とこも気になるし。
今朝のワイドショー(10/5 フジテレビ系)でおもしろいことを聞いた。「恥ずかしい 話」としてゴア候補は、自分は「ある愛の詩」のモデルだと言って原作者を激怒させたということ。ブッシュ 候補は学生のころ窃盗事件を起こしたことがあり、大学時代の成績を決して公開しないということ。
ブッシュさんの方はまあかわいいとしても、ゴアさん、そんなうそついちゃいけませんよ。朝から大笑い させてもらった。