10/31 (WED)
伏魔殿との対立再燃、真紀子大臣人事課ろう城 (スーパーモーニング)
真紀子外相、よっぽど頭にきたんでしょうね。29日の夜、2時間近く人事課に立てこもって、女性職員に 人事異動の書類を作らせようとしたらしい。でもその事務員も大臣より上役の方が怖かったのか、はたまた、 公務員としてのりっぱな自覚があったのか、大臣の言うことを聞かなかったらしい。
きっかけは大臣も 言っているように園遊会の外務省への招待を知らせなかったことだという。とにかく米テロ後、米国務省が どこに緊急避難したかをテロ4時間後にマスコミに知らせたという失態(これも大臣にどこまでその失態と 言われる責任があるのかわからないが)以来、とにかく大事なことは全部大臣の頭越しに官邸の方に行くように なったとのこと。でも園遊会の招待枠くらい教えてもいいじゃないと思うが、意地悪ですよね。
とにかく4月の就任以来、人事に関してはことごとく対立してたわけで、その恨みというか怒りもあって、 人事課長を移動させようと書類を作るよう命じたとのこと。その後、事務員が言うことを聞かなかったので 大臣自ら、書類を作って官邸に出したのだという。それをスポーツ紙では「子供のお札」と形容している。 (スポーツ紙の扱いでは例の大きな字で真紀子と書いてあり、それはまるで”広末”とか”あゆ” とかと同じ扱いなのだ。)このようにスポーツ紙が取上げるくらいちょっと常軌を逸した行動ではある。 でも外務官僚もめちゃくちゃ悪いと私は思う。だいたいエリート意識が強すぎだ。もちろんエリート中の エリートではあろうが、真紀子さんが就任直後に発した”伏魔殿”という形容がまさしくおおげさではなかったような、 権力にあぐらをかいたやりたい放題をお咎めなしでやってきたところなのだ。それで真紀子さんがちょっとでも そういう内部のことに口を挟もうものなら、みんな結束して拒絶するのではなかろうか。むろん大臣の やり方もうまくはないが。とにかく一般国民にはまったく知られなかった外務省というものの裏側の部分が 垣間見えるようになったのは確かだ。
10/30 (TUE)
テロ2波を準備 ビンラディンが指示? (スーパーモーニング)
米週刊誌「NEWS WEEK」によるとCIAからの情報として、近くテロの第2波がおこるという。ビンラディンは 米欧にいるアルカイダの細胞に「カブールからの暗号を待つ必要はない」といういわばテロの青信号を出しているとか。 これに呼応するようにアルカイダのメンバーがアフガンから大量に密出国しているらしい。そのルートは ウズベキスタンやタジキスタンからウクライナ経由でヨーロッパに出るという。
また単なる週刊誌の 記事の上だけでなく、今朝日本時間の7時50分 頃、米司法長官アシュクロフト氏が「テロが再び米国内及び関連施設で一週間以内におこる可能性がある」 と発表した。
これを聞いたコメンテーターたちの間では、場所も日時も特定できないのになぜこういうことを発表 するのか疑問だという声が多かった。その前の9月11日のテロに関しても、何かがどこかでおこるということ だけしかわからず結局あれだけの悲劇を防げなかったのだから。今度の情報にしてもこの前と同じなら、漠然と 警戒していても防ぐのは容易ではないだろう。 もしもう少し詳しい情報を知っていて発表しないのだとしたら、それが犯人たちへの抑止になるのか、あるいは 計画の変更になるのか。いずれにしてもアメリカ国民、ならびに関連施設で働く人々を不安にすることは 確かだ。それでなくても炭そ菌事件で十分嫌な目にあっているのに。
10/30 (TUE)
米メディアとテロ事件(とくダネ!)
”時局にそぐわない”「イマジン」が消えた日 9月11日のテロ直後、あるネットワークが流すのを自粛するように 決めた曲のリストの中に「イマジン」があった。当事国でない日本の私たちにとって「えっ」と思ってしまう 選曲である。いまこそ「イマジン」が流れるべきでは、と聞いてすぐに思った。でもアメリカという国で この状況の中で改めてこの曲の歌詞を思い出すと、易しい言葉で書かれているが内容は過激である。 「国も宗教もない、そのために死んだり殺したりするものがない・・そんな世界を想像してごらん・・・」 「天国も地獄もない、私たちの上にあるのは空ばかり」これはある意味宗教戦争の面もある戦いをしている両サイドに とって、痛烈なものだ。「すべての人が平和にくらしている、そんな世界を想像してごらん」としっかりと 平和のメッセージがある。そんな「イマジン」だから選ばれたのだが、ある小さな地方局がこの曲をリストに かまわず流した。それが徐々に広がっていってついにそのネットワーク本社も自粛曲リストを破棄したという。
「愛国心」と「中立」の間 「NEWS WEEK」誌を見ても国内版、国際版、英語圏以外の版と3種あるの だそうだが、記事の内容は微妙に違うのだそうで、たとえば日本語版で村上春樹が軍事力行使に否定的な 文を書いても、国内版には載っていない、とかあるのだそうだ。オノヨーコがニューヨークで「イマジンフェスタ」 とかいうのをやったときも米メディアは取材しなかったという。それが一ヶ月ほど経つと少しずつ政府に反対する 意見も出始めた。その大きなきっかけはあの炭そ菌によるテロが始まったことだそう。
私自身もみんなが国旗をかざし"God Bless America"を高らかに歌っている光景は、テロ後当初は「アメリカは こんなことに負けないで団結してがんばるんだ」という気持ちが伝わって、ちょっと感動的だったが、 空爆後、ことに誤爆なども多くなってくると、"God Bless America"を歌っている人たちを見て(マリナーズ 対ヤンキース戦のときなど)「アメリカだけを祝福すればいいんかい?」と突っ込みたくもなってくるのだ。
10/17 (WED)
田中真紀子外相をアフガン紛争に例えると (スーパーモーニング)
米テロ勃発後、巷では”カヤの外”と形容されるようになり、すっかり影の薄くなった真紀子外相。 その原因も必ずしも外務官僚との不仲によるものだけではなく、米テロ後のパキスタン訪問という大事な仕事を 一部では”官邸のわな”とか言って、キャンセルしたという。(本人は他の理由を言っているが)このときは 副大臣が代行した。その後中東、アフリカのイスラム圏への訪問はすべて”特使”達。高村元外相、橋本 元首相、それにあの論戦を交わした鈴木宗男氏(この人は外務省と親しいようだ)も飛んでいる。その真紀子 外相が久しぶりに外交に参加したという感じで、シンガポールで行われたWTO(世界貿易機関)の非公式 閣僚会議に出席していた。ところがまたしてもというか、なんと“歯痛”によりディナーには欠席で、早めの 帰国。国会では辻元清美議員(「ソーリ、ソーリ」の)に「外務省は独自の情報入手してるの?世界の動静を ちゃんと把握してるの?」みたいな鋭い質問を浴びせられ、負けじと最初は威勢よく返していたが、細かい ことになると、また事務方頼りとなる。
そんな今の外相をコメンテーターの川村氏(元カイロ大使、外務省関係、 中東関係に詳しい)が面白い例えをした。「真紀子外相の問題は今のアフガン紛争と同じ。真紀子さんは 最初は治安維持のために役立ったタリバンで、外務官僚が北部同盟。アメリカ役の官邸が後押ししたので 官僚が勢いを盛り返したということでしょう」と。まだまだTVコメンテーター達から落第といった 評価までには至ってない。
私が最近の真紀子さんのうわさを聞いて思うのは、頭はよくても性格(それを 培った環境)が悪かったのがすべての元凶かな、ということだ。
10/17 (WED)
新コーナー「ウラもオモテもおかまいなし!」でのおすぎの 名言(スーパーモーニング)
テロ関連の話題で占められているワイドショーだが、水曜日は芸能界にも少しは触れねばということなのか、 こういうコーナーが今日から始まった。芸能うわさ話でコメンテーター達がわけわかんないような人選。 というかこの4人で話がかみ合うのかと思ったが、けっこうまとまっていた。
まず長老が、デヴィ夫人 とのバトルでがんばっていた酒井元音楽プロデューサー、元気なおばちゃん代表、元西野バレエ団の奈美 悦子、おしゃべり暴走スポーツコメンテーター、松野明美、それに元祖辛口おすぎの4人。奈美悦子は 最近、おしゃべりで厚かましいおばちゃん代表の役割で登場することが多い。松野はしゃべるときの身振りが ものすごく田舎のおばちゃんくさい。そこがおもしろいんだけど。それで結局このコーナーで使えるのは おすぎの発言。
40過ぎの女性歌手達がいずれも年下の男と結婚することになった。
まず天童よしみ、 おすぎコメント「天童よしみが結婚出来るなら私だって出来るわよ!」
西川峰子、「峰子は犬と結婚 すると思ってた!」(愛犬家)
酒井氏の考えでは天童よしみの結婚はありえないって。新曲「春がきた」の宣伝だろう って。
10/ 9 (TUE)
中東のCNN、スクープ連発!テレビ局”アルジャジーラ” (テレビ朝日系「TVスクランブル」)
ついにアメリカのタリバンへの攻撃がイギリスとのジョイントで始まった。アフガン難民の最小の被害で 決着がつくことをそして今後の世界的なテロの絶滅を祈るばかりである。
さて今もどこかに隠れていると されるオサマ・ビンラディンの米テロ後の映像を衛星放送で世界に配信しているのが”アルジャジーラ”という テレビ局である。その前にもバーミヤンの石仏破壊、そして米テロ後のタリバンの聖職者会議の様子、 などのスクープ映像がある。アルカイダ、アルジハードの統合式典
このテレビ局はカタールという、サウジアラビアの東に小さく突き出た 半島の小さな国にある。ちなみに”アルジャジーラ”とは島や半島という意味である。(今ネットで調べて見ると このカタールの首都があのサッカーのWC予選”ドーハの悲劇”で有名なドーハだったのだ! そこにある日本人学校のHPがささやかなカタール案内をやっていた。)そこのハマド首長という人が 融資して96年に設立したもので、600人ほどの社員のほとんどがアラブ人なのだそうだ。このドーハの日本人 学校のHPでもコーランの祈りが聞かれるくらいで(一日に5回聞えるとか)、サウジ出身のビンラディンに とって、もっとも信頼できるメディアなのだろうか。このテレビ局自体の方針が「独立・中立、タブーに挑戦」で 自由に政権批判もするということになっている。米英空爆直前のビンラディン
さてどのようにして今回のビンラディンと側近の 映像を入手したかと言うと、7日の爆撃前に彼の使者がオフィスに来て手渡したのだと言う。詳しい筋 (コメンテーター)によると、その情報の見返りも十分出しているのだろうということ。いずれにしても 貴重な映像には違いない。
10/ 3(WED)
最近のワイドショー事情
前の記事の書き出しと同じになるが、本当に最近のワイドショーは以前とすっかり様変わり してしまった。対米テロ事件後はその関連のニュースや情報が、番組の大半を占めている。芸能レポーター の出る幕無しである。最近の芸能ネタでは野村沙知代の暴露本を息子のケニー氏が出した、というのを 梨元さんががんばって取材していた程度。まだカルーセルマキのクスリ所持での逮捕とか、その他あるんだけど、 扱いは極めて小さい(短い)。
なぜこれほどまでに対米テロ事件関連が多いかといえば、もちろん、 元もとの事件が最大級の衝撃だったこともあるが、その後の経緯として、 いつ大々的な攻撃が起こるのかとか、ビンラディンはどこにいるのかとか、アフガン難民は 今、どうしているのかとか、日本の対応はどうなるのかとか、非常に緊迫した事態なので関心が高いというのもある。 まさに世界的な事件(事態) だけに、まず現場のニューヨークから復興の様子(派遣したアナウンサー、レポーターまたは、現地社員などの レポート)が毎日ある。次ぎにビンラディンがいるとされ、いつ戦場と化すかもしれないアフガニスタンの 様子が、衛星からの写真や、過去のビデオなどもまじえて詳しく紹介される。隣接する重要な拠点であるパキスタンの レポートもある。 これだけでも時間を取るが、その他情報として、過去にアフガンでゲリラや義勇兵とした戦ったことのある日本人の証言、 あるいは医師として難民支援をしていた人、井戸を掘っていた人、あらゆるアフガン関係の人の証言 も挟まれる。またそれらのネタがつきると(?)そもそもイスラム教徒はどんな生活をしているのかとかの イスラム教のお勉強まであるのだ。(「スーパーモーニング」)いやまだまだ。肝心の日本政府の対応。国会での討議はどうなっているか、 対テロ新法案の問題点は何か、云々・・・(ここも非常に難しい問題だ・・)。また本家のアメリカの ブッシュ政権の動き。今日など「とくダネ!」はブッシュを支える4天王として、パウエル国務長官、 ラムズフェルド国防長官、チェイニー副大統領、ライス補佐官を挙げ、その略歴、報復に対する考えの違い などを紹介していた。これらの報道には毎日、中東問題、外交、軍事、政界、経済などのスペシャリストが生で登場して いろいろな講義、解釈をしてくれる。
このような堅い内容でもついつい見てしまうのは、やはりこれからアフガン、イスラム圏は どうなっていくのか、私たちにはどういう影響があるのかという緊迫したものを感じるからだろう。 新聞の1,2、3面も最近はよく目を通すようになったもんなあ。またスポーツ紙紹介の中で、 「ビンラディンが整形した」とか「事件の前母親に予告電話をした」などという眉唾かなあ、と思われる ような記事が出ていたが、朝日新聞にも同じ記事があって、スポーツ紙はセンセーショナルに書いているが ニュースソースは普通紙と同じなんだ、と変に感心した。