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イラスト そりさん

ジミーちゃんとの遭遇

あれは、85年の夏のことでした、、、ロンドンのハイストリート・ケンジントンで、学校帰りの私は一人で駅に向かっていました。
「本屋に寄ろうかな〜」
と、本屋の前でディスプレイを見ていると、そこに、背の高い男女二人連れが、、、、
しかし、女の方は、どうみても12―13歳でした。しかも、85年当時にしても、「おいおい、、、」というスゴイ服装で、なが〜い腰までの金髪に、白のひらひらレース・ワンピ、後ろででかいリボン、、、
「すごい格好だなあ〜、一緒にいるのがオヤジか?オヤジの趣味か?オヤジは長髪だよ、いい年こいて、、、
ちょっと顔をみてやろう」と、さりげなく見ると、、、「どっかで見た顔だな」
あらかじめ申しておきますと、私は高校の3年間ZEP狂いで、あの映画なんか、13回もロードショーで見ているくらいなのですが、、、、
でも、あまりにも相貌が変わっていて、分からなかったのでした。気になるのでジーと見てるうちに、「あっ、ジミ−・ペイジだ」と、やっと気が付きました。それからは、「ど、どーしよー」と、おろおろでした。そのうち二人は本屋(ウォーターストーン)に入って行きました。私は思わず、ストーカーのように付けようとしたのですが、その時、通りすがりの「地球の歩き方」を持った日本人の青年が、「あの〜、駅はどこですか?」とか、訊いて来るのです。
「あんた、あそこの男に、『あんた、ジミ−・ペイジですか』って訊いてきてよ〜。私は恥ずかしくて訊けないのよ。
訊いてきたら、駅まで一緒に行ってあげるからさ」「えっ、僕、英語話せないんですけど。それに、あの人有名人なんですか?」と渋るのを強引に行かせ、、、、
訊いてましたよ、「アー・ユー・ジミ−・ペイジ?」と、ミスターも付けずに、、、それから、その青年が「そうだって言ってまけどー!」と、でかい声でこっち向かって叫ぶので、ペイジ氏も娘も、すごい不審そうにこっちを見てました、、、
チョ−はずかしかったです、、、

 

友人Tの場合

彼はT君というのですが、私と同時期にロンドンにいた日本人ですね。
しかし彼の場合、トータルで7―8年はいたので、いったいいつのことかは、不明です。
 多分、80年代の初めでしょうね。

 T君によると、マーキー・クラブで会ったのだそうです(今はなきワーダー・ストリートの)。
それ以後も、「よく一人で来てた」
えっ、その頃私だって週に2回はマーキー通いをしてたのに・・・悔しい。
 私と違って、T君はちゃんと「サインを貰った」ということで、その証拠のサインも見せてもらいましたが、
なんかミミズののたくったような字で、よく分かりませんでした。
 「そいで、回りの人はみんなジミーちゃんの周りでちやほやしてくれるの?」と訊きましたら、
「いや、ぜんぜん。もう、英国人なんか『なーんだ、ジミー・ペイジかー。ジジイだなー』つー感じで誰も近寄らないの。
日本人だけサインとかしてもらってた」という、淋しい答えだったのを、憶えています。
 当時、私もジミーちゃんの余りの白髪の多さにショックを受けましたしー。
 もう、もみあげなんか、真っ白。まだ42、3だったろーに

 


ケンジントンなのでここにお住まいだったのでしょう

オペレーターの場合

私のアウトルック(ノートPCの方ね.)が壊れてしまい、
受信ができるのに、送信が出来なくなってしまいました。
しよーがないので、今はデスクトップ復活です。
ローマで「ろんどんそねっと」に電話していじってたのですが、それからいけんらしい・・・。
で・・・そのロンドンそねっと・オペレーターの人が
「パスワード」を聞くので答えたら、
「おやっ、この誕生日はっ?もしかして、J.ペイジからとりましたか?」と感づかれてしまいました。
しかし、分かる人はどこにいるかわかりませんね。
私とそのオペレータの人は、ジミ―ちゃん話に盛り上がりました。
なんか、スカーレットにも会った事あるって。
そいで、その人の友人がジミ―友人で、いっぺんだけ家にも来たことあるけど、
「見るからに薬漬け〜て感じで、見てて気の毒でした。」
と語ってくれました。そうかい。
けっこう、色んな所に遭遇した人はいるものですね。

 

 

♪♪♪♪♪♪♪

PRIORY OF BRION イン・ミラノ・ライヴレポート

先日、プラントのコンサートがミラノであって、イタリア人、在住日本人の同志と見に行きました。ミラノ市内の、でかいクラブみたいなとこでもうぜんぜん当日券でOK状態でした。チケット代は、4万リラ。今のレートだと、二千円ですか。
「安い!東京のライブハウスだって2500円なのに」と喜んでたら、ふつーは3万5千リラだから、高いって、イタリア人は言ってました。
初任給は、8万円くらいらしい。そうか、、、始まる前に、会場のファンの間で(中年者が多い)ジミ−ちゃんのコンサートが中止になった噂で盛り上がっていたので、私が「ぎっくり腰らしいよ」と教えてやりました。
また、皆で雑談してたら、暗い顔をしたイタリア人のオヤジが、なにを思ったのか私に、「ねえ....ジミー・ペイジってさあ....あの顔....日本人に似てるよね....」と、話しかけてきたのです。
 ううむ....。そうかも。日本人でジミーちゃんに似てる人って、割といるけど、私は年の半分はヨーロッパにいるけど、
これだけいても、ジミーちゃんに似てるヨーロッパ人て、見たことないし....。プラントはいますけどね。
そういえば昔、音楽専科という今は亡き雑誌で、ジミーちゃんの母は東欧のジプシー、とかいう根拠のない記事が出てたなあ。そのことを教えてやったら、回りのイタリア人がみょーに盛り上がってね。「オー、ママ・ミア、ジンガロー!(ジプシーのことだな)」
 イタリア人にとっては、ジプシーってかっぱらいのイメージしかないですから。でも、ジプシーはあんなに色が白くないと、
思うんですけどね。

コンサートでプラントが出てきた瞬間、私ともう一人の日本人の友人は、「本物だー、本物だー」しか言えず、、、次に例の「GOOD E―VENING!」というのを期待してたのに、いきなし
「ぼなせーら」
と挨拶されてがっかりでした。
しかし、みごとに知らない曲ばかりで(私が悪いのか?)それなのにイタリア人は、歌っているのはなぜ?前に割り込んでも、この国の人は大らかなので誰も文句を言わず、おかげで5m位の近さで見れました。皺までばっちり。顔、大きいですねえ。アンコールの時に、連れのイタリア人のビットリオが「カリフォルニアやってくれ」とでかい声でわめき、(当然英語で)プラントが「うー、もっと古い曲をやるよ」と答えてくれたもんでやつは「わーい、アンサーしてくれた」と調子に乗り「カリフォルニアだって古いぞー。じゃあ、ステアウェイでいいや」という一番言ってはいけないことを言ってしまい、プラントはムッとしていました。あああ。


ゆうこさん資料提供のその日のチケット

 

セットリスト(正確な日付不明)

あなたは何曲知っていますか?

HOUSE IS NOT A MOTEL
BUMMER IN THE SUMMER
AUGUST
LAZY ME
BLUEBIRD
IF I WERE CARPENTER
DARKNESS DARKNESS
THINK
EARLY IN THE MORNING
WE'RE GONNA GROOVE
BABY PLEASE DON'T GO
GLORIA
SEASON OF THE WITCH
AS LONG AS I HAVE YOU
NO REGRETS
I'M WAITING FOR THE MAN
GIRL FROM NORTH COUNTRY
MONEY
TROUBLE IN MY MIND
MOVE MORNING DEW
DIMPLES


上のセットリスト情報を提供していただいた方から追加の情報が来ました。

こんにちは。 
早速ですがHPのミラノレポートを拝見させていただきました。楽しそうな雰囲気が伝わってきますね〜。
ところで、御存知かとは思いましたがTBLにミラノのセットリストが出てましたのでもしかしたらこっちの方がいいかな?なんて。私のリストには載ってない新しい(古いって(笑))曲もありますから。

Venue: Alcatraz Club Milano, Italy 18th September

Set list: House is not a Motel / Lazy Me / Bummer in the Summer /Bluebird / Morning Dew / If I were a Carpenter / Darkness darkness /Flame in my Heart?? / As long as I have You (including Houses of theHoly-Break on Through)/ Hey Joe/ Evil Woman / White Rabbit/ Gloria(including Hoochie Coochie Man )/ Babe please don't goFirst encore: Song to the Siren / Season of the Witch (feat. Robertguitar solo) Second encore: Trouble in mind

ヘイ・ジョーやホワイト・ラビットなんて聴いてみたいですね。
それでは


♪♪♪♪♪♪♪

ZEP交遊録

友人Kの場合

あれは89年ころの話しらしいです。
米国留学中の友人・Kが、とあるパーティーでクラプトンと意気投合して、よりによってクラプトン様に、
「ジミ-・ぺイジに会わせろ」とごねたんです。
 そいで、クラプトンが、「彼のどこがそんなに好きなんだ?ギターか?」
と聞いてきたら、ハジを知らないKは、
「ギターなんかどうでもいいわよ。
わたしはねー、ジミ-の顔が好きなの。ああいう顔が理想なの。
あんたはジミ-と知り合いだから、紹介して。」
と頼んで、かなりムッとして断られた、という話です。

つい最近の彼女の発言です。
「クラプトン、ほんっとにケチや、あのおっさんは。電話番号知らんから紹介できへんて、なあー。それくらい調べればええんや」
あんた…、仮にもクラプトン様に…。

イタリア人リカルドの場合

とある秋の日の朝、私はフィレンツェのウフィツイ美術館の前にやって来ました。もちろん、美術館でボティツェリを鑑賞しようという、殊勝な心がけではありません。
美術館の前で商売している、似顔絵書きが目的なのです。そう、私はその中でもうまいと評判のおねいさんに、ジミーちゃんの似顔絵を描いてもらおう、と約束していたのです。しかし、時間が早かったので、まだおねいさんは来ていませんでした。ぼーと待っているうちに、顔なじみのお店の人々が沢山声を掛けてきました。輪になって話しているうちに、「今日はなんでここにいるの?」と聞かれたので、素直にジミーちゃんの写真を見せますと、皆、とても喜びました。
それで、また止せばいいのに、「うわー、ゼッペリンかあー、なつかしいなあ。じゃあ、みんなで歌を歌おう」と、でかい声で歌いだしたのです。
ご存知のようにウフィツイ美術館というのは、中庭が「コ」の字型になっていて、
(多分知ってる人は少ないと思いますよ^^;)回廊には入場順番待ちの人が沢山並んでいるわけです。しかも、アメリカ人含有率が異常に高いのです。それだもんで、列に並んでいるアメリカ人のおじ、おばから「あっ、イタリア人と日本人がZEPを歌ってる」とか言われて、恥ずかしかったのですが、その中で一番最後まで、しかもなんか曲名を思い出せないようなマイナーな曲をフンフン歌っているのが、リカルドだったのですね。
そのうち、画家のおねいさんがやって来ました。
画家のおねいさんは、私の持っていたジミーちゃんの写真を一瞥すると、「こんなぼけた写真じゃ、描けないわね」言い放ちました。その場に持っていたものは、全部ボケていて、だめだそうです。昔の写真て、ボケていたものねえ。
「えっ、ダメですか〜」
と、途方に暮れていると、救いの手を差し伸べてくれたのが、リカルドだったのです。
「あのね、家に帰れば写真集があるから、取ってきてあげるよ」
おねいさんは、リカルドの友人で(偶然にも)「じゃあ、そうしてよ」と、言いました。
で、リカルドがスクーターで家まで戻って(仕事中なんだが)その写真集というのを、持って来てくれたのです。
すごい!この世界に広がるファンのネットワーク。
その写真集というのが、写真集マニアの私も持っていない、「ポートレイト」というアメリカもので、とーてもうらやましかったのですが、とにかく絵が出来あがるまで、二人で喋りながら待っていたわけです。(仕事は、いいんだろうか……)
 彼は年季の入ったファンで、高校生の時からファンだったのだが、学校出てからアメリカに行っていた時期があって、その時(80年)幻のUSツアーの切符を入手して、楽しみにしてたのに、ボンゾが死んでキャンセルになってしまったとか、それからヤツはプラントのファンで、マニック・ニルバーナのツアーの時プラントがフィレンツェに来て、コネで楽屋に行けて、プラントと会えた話しなどを、嬉しそうにしてました。
やはり、ふだん身近にZEPファンなどいないので、そういう話しが出来ると嬉しいわけですね。
そのうち、おねいさん描くところの、ジミーちゃんの肖像画もだいぶ出来てきて、路上の人々も「ふーん」と覗き込み、アメリカ人のおじが、「あっ、これはジミー・ペイジ…」と指を指してまた恥ずかしいものがありました。
それ以来、フィレンツェに行くと、お互いの秘蔵の(でもないか……)ブートを交換したり、写真集を借りたりする付き合いが続いているわけです――。

 

ドイツ人の友人とへヴィ・メタルの話をしてる時に、
「でさー、ツェッペリンがねー」と、私が言いましたら、
彼がけげんな顔をして、「それ、、、なに?」というではありませんか。
「えっ、だからツェッペリンだよ、レッド・ツェッペリン」
「それはー、もしかして、ゼッペリンのことか?」
そうだったのです。英語圏で「ゼッペリン」というのは知っていたが、
ドイツ人は絶対「ツェッペリン」と呼ぶのだろうと、
私は信じていたのですね。だって、ドイツ語読みだも〜ん

いや、ドイツでもゼッペリンとしか言わない。
だいたい、英国のグループなのに、なんでわざわざドイツ語読みにするんだ?
固有名詞は、変えないもんだ。」
「でもー、日本じゃ昔からドイツ語読みなんだよ」
「それは、変だな。じゃあ、日本では、マイケル・シェンカーのことも、
ミヒャエル・シェンケルというのか?」
それは、言わないなあ。
よく考えてみたら、なんで世界でも日本だけ、ドイツ語読みをしているのだろうか。

 

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