スパンカーの製作
出来上がりイメージ
流し釣りがしたい! 船釣りが少しずつわかってくるほどスパンカーがほしくなってきた。ヤマハ、ナカセン、色々とあるがどれも高価な事はもとより架台部分は製作・工夫が必要である。で、どうせならすべて自作してみるかと思い立ったわけである まずは出来上がりイメージ図を製作。んーかっこいい! とここで満足していてはいけない(><)  完成前にこのパースをHPに公開することは少しためらいがあったが、言った手前? 計画倒れにならぬようにここは一つ自分を追い込もうと決意表明したしだいである。目下、完成を目指し奮闘中! 各部詳細図面、部品の選定、製作経過を公開中!

完成報告!

セールの取り付けも完了!多少改良点はあるもののとりあえず使用出来る状態までなった。完成に伴いこのページもリニューアルする予定なのでその中で詳しく報告する予定だが、とりあえず試験結果を公開しておこう。当日はほとんど無風状態><午後から帰り際にようやくわずかながら風が出てきた。風力計がないので正確にはわからないが2,3mというところだろう。まずスパンカーを上げない状態で風上に対して90°、スパンカーをあげた状態で風に対して60°、主機を上げ補機を下げた状態でばっちりと風に立った。船を風に対していろいろな方向に向けて試みたがいかなる状態からもきちんと風上を向いてくれる。主機がさし舵としてものすごい抵抗になっていることにいささか驚いたが満足のいく結果となった。キャビン付のプレジャーボートはスパンカー効果が出にくいとよく言われるが、船外機上部にアーチを組みスパンカーをなるべく後方に設置したことによる効果も大きかったのではないかと思っている。今後いろいろな条件下のもと試験を行ってみたい。





セールの設計

まずは大きさを決める。あまり詳しいことはわからないので、ナカセンの25Feet用の寸法を参考にし自船の図面にあてはめ大きさを決定した。ちょうどヤフオクにセールのオーダーが出ていた為メールで問い合わせ、価格、縫製、仕様を細かくやり取りした後、見積もりを依頼した。ここはセールの作成経験も豊富で、親切に製作上のアドバイス等もいただいた。生地はマリン用ブルーキャンバス、純正にはない周囲ロープ縫込みや、各コーナーリブ補強、ステンレスハトメを使用し高強度、高品質との事、フレームが完成した後、再度念のため現物にて寸法を測り発注する予定だ。

10月21日、いよいよセールが完成!



周辺はロープ縫込み、強度が必要なところは2枚補強など
しっかりと製作されている。 大満足である\(^o^)/

マスト・セールレールの設計
マストは市販品のサイズを参考にしΦ60に決定した。ホームセンター等では大きなサイズはなく、長さも2m程度までしかおいてない。Web上を物色し問い合わせ、購入。サイズは強度も考え肉厚4mm、耐腐食性も考慮しアルマイト加工を施した。次に頭をひねったのがレール部分である。マストにリングを通す事も考えたが、上げ下げを繰り返すとマストに傷が付く。なにより図画工作のような出来上がりを嫌う私としては中途半端な製作はしたくない。そこで目を付けたのが大型カーテンレール。Webにて検索し大型カーテンレールメーカーに行き着いた。いまさらながらインターネットの便利さに感激する。材質、強度等を問い合わせレール部の部材を決定した。ランナーはセールの取り付けが容易に出来るようスナップタイプを選択、レールは30型を選択した。

ロアージョイント部の設計
マスト付け根ジョイント部の設計には頭を悩ませた。通常のスパンカーはマスト中ほどからのジョイントだが、船外機の上部にアーチを組んでその上に立てるよう設計する為、マストのベースからジョイントするようにした。上下、左右に可動するようステンのチョウバン、ステー等、ホームセンターを物色し構想後図面を引いた。セールレールはライナーが古くなった際取替え交換が容易なように、マストのベースアングルから30mm程度クリアランスを確保する予定

製作中のベース (表面の白は保護シート)

アッパージョイント部・セール滑車の設計
アッパージョイント部はとりあえずパイプにステン金具を取り付け、ステン金具ボルトをライナーに掛け取り付る予定。ここはもう少し工夫が必要かも^^; 次にセールを引き上げるロープ滑車だが、ステンレス製の戸車を使用しパイプ内部にロープを通すように設計した。戸車は6mmロープを通すので加工が必要

ロープが通るように加工した戸車


チョークラインを使用し表・裏に墨をうつ


傷が入らないように養生し穴あけ


力が加わる所なので逆側に穴
あけしビス・ナットで固定空けた穴はアイ金具用の穴に一部利用


マスト上部が完成!


設計ではレールを丸ビスで固定しようと思ったが、ビスの頭にライナーがあたり動かなかった。よってレール側の穴をサラ状に削りサラビスで固定することによりレール内の突起をなくした。レール自信の肉厚が薄い為、サラ状だと強度に不安が残る為、コーキングをする事により強化、さらにレールの上下2箇所は念のためビス・ナットで縫い合わせ固定した。  
        

さらにコーキングを塗り平棒を接着


アッパージョインント部の金具作成


φ30のアルミパイプに固定


アイリングにライナーリングを引っ掛け可部するようにした


ベースへの取り付けも完了!後はセールの仕上がりを待つだけだ。

ベースアーチの設計
ベースの取り付けはモータウェル上部にステンレスパイプでアーチを組み、パイプ上部に取り付けることにした。電気配管は経験あるが、ベンダーでステンレスが手曲加工が出来るか少し不安(><)、ベース位置はなるべく後方に設置するほうがスパンカー効果が得られやすいはずだ。アーチと船体の取り付けはロストワックスパーツを使用し接続固定。エンジンのチルトアップ・メンテナンス性も考慮し寸法を決定しなければいけない。。

傷が付かないよう梱包のビニールをしたまま加工


電気配管に比べるとやはり硬いか・・・・なんとか加工


2本の曲げ角度をバランスよく加工しなければいけない。
これで事前準備完了、あとは船上で微調整しながら加工していくしかない。

既設のアーチに合わせカットしながら微調整

強度不足の為、サポートパイプを追加し完成!

部材費用明細
現在購入済み、もしくは購入予定の部材明細、見ての通りかなりの費用をかける為しっかりとした物をつくらないと後悔しそうだ(^^; ロアーパイプ開け閉めの為のロープ機構等は機構部が仕上がった後に現物を見ながら考えることにした。
品名数量単価価格購入先
Φ60×4.0 4m 丸パイプ(アルマイトシルバー)118,81618,816滑ヨ西金属製作所
Φ30×3.0 4m 丸パイプ(アルマイトシルバー)26,65713,314滑ヨ西金属製作所
FB2×15 4m平棒(アルマイトシルバー)15671,134滑ヨ西金属製作所
Φ60、Φ30 エンドキャップ゚4105420滑ヨ西金属製作所
ステンレス25Φ×1.5t 4m HL/#40013,7493,749滑ヨ西金属製作所
レール30型12,2502,250グッデイ注文品鞄垣製
エンドストップ2149298グッデイ注文品鞄垣製
スナップタイプランナー113053,355グッデイ注文品鞄垣製
セール145,00045,000特注品
ステンレス鋼板12,0002,000近くの鉄工所
ステン平ちょうばん1599599ホームセンターグッデイ
ステン2曲がりステー(短)4241964ホームセンターグッデイ
ステン2曲がりステー(長)2252504ホームセンターグッデイ
パイプフォークインサート&ベースセット23,9697,938韓ガーマリンエンジニアリンング
レールアイ金具&パイプフォークインサートセット27,74915,498韓ガーマリンエンジニアリンング
滑車(2個入り)2819819ホームセンターグッデイ
ポール上部 引止めステン金具34471,341ホームセンターグッデイ
船側 引止めステン金具34471341ホームセンターグッデイ
ロープ一式1

ホームセンターグッデイ
ステンねじ一式(価格はおおよそ)11,0001,000ホームセンターグッデイ
コーキング1

ホームセンターグッデイ