福岡市内に中国茶が飲めると言える店が2000年11月現在で7件になりました。
(ここでいう店は、中華料理屋さんで1つ2つのお茶をメニューに載せている程度の店は対象外で、基本的にお茶がメニューから独立して注文できるお店をカウントしました。)しかし、ほんの1年前までは1件しかなかったのですからそれでもだいぶ発展したと言えるのでしょうね。

 最初、このページではその店で出す茶葉の品質の高い低いを最も大きいポイントとしてそれぞれの店を評価し、順位を着けていました。
 この順位着けに対して、私、ちょっと考えが変わってきました。

 福岡で中国茶が飲める店はほとんどお店のポリシー、品揃え等が他の店とは異なっています。
中国茶を提供する方にも楽しむ方にもたくさんの形があり、前者の提供するポリシーと後者の求める好みが一致した店がその人にとっての良い店であり、一番であるのですから。

 ということで、今回、「福岡中国茶事情」のランク付けをやめました。しかし、ここに載せる店に、私は必ず行っていますし、その店をこれまで通り私の主観で評価し、レポートしているということは変わりませんので、「当たり障りのないお店紹介とはちょっと違う感じ」は維持されると思います。
相変わらずレポート内容に関してお店側の了解などというものはとっていませんので、店の写真もありませんので悪しからず。
 でも、もし福岡にお寄りの折りの手引きになればと思っています。

(2001年1月17日更新)

店名 寸評 喫煙 茶葉の傾向 茶葉の販売
(品質レベル)
茶器の販売
(品質レベル)
台湾烏龍茶が
出される形態
どりっぷぽっと 台湾烏龍茶茶葉販売専門店
(喫茶ではなく試飲)
不可 台湾系 有り
(特上)
有り
(特上)
功夫茶
(マスターがサーブ)
ゆい庵 中国茶の「ドトール」をめざす
夕方までのお茶屋さん
大陸&台湾 有り
(普通)
有り
(上しかし少量)
ポット&カップ
(魔法瓶で非沸騰)
各種お茶が飲める喫茶&バー 各国 無し 無し 功夫茶
(セルフ or
ご主人がサーブ)
慶光茶荘 中国茶の飲める中国物産店 不可 大陸&台湾 有り
(大陸系:普通
台湾系:良)
有り
(?)
功夫茶
(女の子が1回目は
説明して注ぎ、
後半セルフ。
小テーブルは魔法瓶)
頂好茶館
(ティンハオ
チャカン)
中国茶の飲める
台湾料理の食堂&居酒屋
台湾系 有り
(?)
有り
(セットのみ)
功夫茶
(セルフで魔法瓶)
福新楼 珈琲、紅茶、中国茶のホット・
アイスが混在する喫茶コーナー
大陸&台湾 有り
(?)
無し ポット&カップ
(カウンターでお湯を
もらうが非沸騰)
好香茶房 中国茶、漢方薬局、
足裏マッサージの複合ショップ
大陸&台湾 有り
(?)
無し 功夫茶
(女の子が1回目は
説明して注ぎ、
後半セルフ。
ランプと電気)
「?」:疑問有り。ご自分でお確かめ下さい。
評価:2000年11月



どりっぷぽっと
評価:2000年6月
 西鉄バス「防塁前」バス停で下車し、早良郵便局の左の路地から藤崎商店街方向へ、藤崎商店街と交わる角の100円ショップの2階に「どりっぷぽっと」はあります。(営業時間11時から19時30分。定休日第1,3日曜日)

 話好きで頑固なマスターが1人で切り盛りしているこの店は、元々は普通の喫茶店で、珈琲から紅茶、そして台湾烏龍茶へとこの店のメイン商品は変わってきたそうです。現在は「喫茶はやっていない。」というマスターの言の通り、実は喫茶店では無く、台湾烏龍茶の茶葉を購入するための「試飲」として台湾烏龍茶を飲ませてもらう店なのです。ですからこの店に初めて行く場合は、試飲させてもらうという謙虚な気持ちが大切で、そうマスターに伝えて下さい。

 さて、この店のシステムですが、ここにはメニューがないのでちょっと面食らってしまいます。基本的には台湾烏龍茶しかないのでこれを頂くには、 
  1. 店に入りカウンターに座ります(テーブルはありますが、茶道具がディスプレイしてあり、あいているところは家族でもない限り普通使いません。なお、この店は禁煙ですので要注意!)
  2. 自分の好みの茶を探すための試飲ですので、自分の好みがあればそれをマスターに説明し、なければマスターお任せで茶葉を選んでもらいます。
  3. お茶がはいると、茶杯に聞香杯が逆さまになって被さったものが楕円の茶托にのせられて手渡されます。
  4. 自分で聞香杯の底部を持ってゆっくり引き上げ、中の香りを聞きます。
  5. 茶杯のお茶を頂きます。
  6. マスターが茶の残りを茶海に入れてくれるので、2杯目以降は、自分で茶杯に注ぎながら飲みます。
  7. 茶海が空になりそうになったら、マスターが2煎目を入れてくれます。
以下、6、7煎目位までこれが繰り返されます。
なお、3,4煎目以降にマスター自家製の茶菓子(焼き菓子)が出ます。
(日替わりですが、これが実においしい。控えめな自然の甘さ、軽さが中国茶によく合います。)
 これで料金は基本的に1000円です。茶葉のレベルが特に高い場合や、2種類飲んだ場合はこの限りでは有りません。

 茶葉としては、100グラム5000円から10000円位までの高級台湾烏龍茶が、300グラム、600グラム単位で売られています。この茶葉は産地別(梅山、梨山、杉林渓等々)の春茶、冬茶で呼ばれています。
 「100グラム5000円」というととても高いような気がしますが、50グラムで2500円、25グラムでは1250円で、最近ではこれ位の値段の茶葉は良く通販で売られるようになってきていますので、既に普通の値段になってきています。品質も私としては、東京でもなかなか手に入らないくらいの香り、味、差しともトップクラスだと評価しています。

 300グラム、600グラム単位でしか売らないのは、マスター曰く
 「良いお茶であればあるほど毎日普通に飲んで欲しい。毎日飲むことでその茶葉の本当の良さが分かってくる。少ししか買わないと、何かの時に飲もうと大事に取って置かれるためかえって飲まれなくなる。」
と、いうことだそうです。

 この店は茶器も豊富に揃っています。茶壷(5000円位から)、茶杯、聞香杯(セットで1500円位から)、竹茶盤等々、ここへ来れば全ての功夫茶器が揃います。値段は若干高めですが。

 また、茶菓として自家製焼き菓子も小売りされており、ドライマンゴー、カボチャの種等々も値段はちょっと高いけれども、他では売っていないような高品質のおいしいものがあります。

最後にここのマスターの名言を紹介します。
 「お茶は人を傷つけない。」
私もこの言葉が好きです。

評価:2000年9月
 最近は茶葉の品質のライン(=値段)が上がって、100g10000円くらいのモノが主流となりつつあります。聞いてみると、今後も茶葉の値段は上がりこそすれ、あまり下がることはないとのことです。

評価:2001年1月
 茶器も値上がりしています。茶杯と聞香杯で2000円、茶こし500円、とのこと。ちょっと買いにくい値段になってきています。





ゆい庵
評価:2000年6月
 上川端商店街のキャナルシティ側から数十メートルくらいの上川端商店街内に「ゆい庵」はあります。

1階は茶葉、茶器の販売で、2階にカウンター席が8席程度あります。

 このお店は、「中国茶のドトール」を目指して、気軽に中国茶が飲めるようにとの主旨で、台湾烏龍茶でも魔法瓶と茶漉し付きのティーポットでお茶をだします。ですから本格的な茶館ではありません。

 各種中国茶が20種程度メニューにあり、全てこの「魔法瓶&茶漉し付きのティーポット」形式でだされるそうです。

 ちなみに茶葉、茶器の品質レベルは普通というところでしょうか。ただ、店で使っていない茶杯、聞香杯が売られており、初めての人には見ただけでは分からないだろうと思います。

 18時からは和風の炭火焼きの料理屋に変身しますので、お茶は18時までしか飲めません(1階の物販は19時まで)。また、この夜の営業による焼き物の匂いがこの店には染みついており、良い香りのお茶を楽しむ環境としては「?」です。 

評価:2000年9月
 2店舗目を出店されたり、ホテルオークラで飲茶のフェアーを企画されたりと、なかなかご活躍中です。店内の茶器も、茶壷に関しては時々手頃で質の良いものが入っているようです(値段は2000円台が中心。品質、価格の対応としては良心的。)。スタンダードな6大茶に徹しているところは案外、安心して買えるかも。

評価:2000年10月
 ソラリアの地下の店舗は一旦閉められたようです。また、ソラリアでトレンディな中国茶セミナーも行う予定とか。





評価:2000年6月
 薬院大通りの平尾よりに「回」はあります。

1階はカウンター6席くらい、2階には4人席3組と窓際に2人席2組。

 このお店は、各種中国茶がメニューにあり、台湾烏龍茶もきちんとした功夫茶で出されますが、お店として中国茶専門店を目指している訳ではなく、中国茶だけでなく抹茶や煎茶、焙じ茶もあり、「色々なお茶が楽しめる喫茶店&バー」である訳です。また、お茶の他にいくつかのデザートもあり、ゴマのアイスクリームはとてもおいしかったです。

 なお、20時以降になると営業のメインがバーとなるため、台湾烏龍茶も功夫茶では出されなくなるそうです。

 お酒もちょっと飲みたいときにカップルで行くと良いかも。

 ちなみに茶葉、茶器の販売はありません。

評価:2000年9月
 少し前に中国茶教室を行ったそうですが、初級クラスのみだったそうです。

評価:2000年10月
 海風號のご主人とも親しいご様子で、今年のアジアマンスの海風號のお店に出ていた「飲時」の詩の付いたオリジナルの特大ポスターをもらって帰られていました。
もう、お店の2階に貼られたでしょうか。

評価:2000年11月
 最近、昼3時頃に2回も行ったのですがお店が閉まっていました。なにかあったのでしょうか。
昨日、こちらのご主人にばったり会い、このことを聞いてみたところ開店時間がほとんど16時くらいになってしまっているとのことだそうです。とすると、こちらで功夫茶でゆっくりお茶をいただくというのが、バータイムとの関係上、難しくなってしまうということかな。





慶光茶荘
評価:2000年6月
 ももちの福岡ドームの前、ホークスタウンの2階に「慶光茶荘」はあります。(営業時間は21時まで)

喫茶コーナーは、プラスチック製の茶盤がセットされた2人がけのテーブルが8つ位と、1人づつに
プラスチック製の茶盤と電気式煮水器がセットされている8人がけの大テーブルが1つです
(大テーブルの席がお勧め)。

 茶葉は大陸系の6大茶、台湾の青茶等、種類は数十種と豊富ですが、「お茶を十分に知った人がやっている店」とは思えない、という感じです。なにせ、アクリルの透明ショーケースに入った茶葉を量り売りしながら、「茶葉の劣化は無い。」と強い返事があったり、見るからに凍頂烏龍茶や高山茶の形状と色をした「東方美人茶」が売られていたりする店です。50グラムまたは25グラム単位で販売されていますが、私は、このお店の台湾のお茶に関しては値段と質がきちんと対応しているとはあまり思えません。

 茶器は大陸系のもので、値段は安いですが質はあまり良いとは言えません。でも、「電気式煮水器10000円」はお勧めで「功夫茶、私の工夫(茶器編)」で紹介した煮水器はここで買いました。また、蓋碗は中型、大型が数種類あり、値段も千円代でお手頃ですよ。

 他に店内ではチャイナドレスや中国の陶器などが販売されています。大陸系の中国物産輸入販売店が、中国茶を飲ませる場所を提供している、という感じでしょうか。でも、店内が全体、禁煙になっているのは評価できます。

評価:2000年9月
 ここには阿里山高山茶は1種類しか置いていませんが、これが緑色の粉でコーティングされた怪しげなモノになっていました。これまでは普通のものだったはずなのですが・・・。
 恐いモノ見たさで喫茶としてこれを注文してみると、この粉が甘い香りがし、実際に舌の両側に糖分としての強い甘さが残る茶葉でした。2煎目以降飲み続けると、琥珀色の水色になり、味が何だかよくわからないようになってきました。4煎目くらいで飲むのをやめ、茶葉をチェックしてみると、どう見てもお茶の葉とは思えない丸く、大きく、薄い葉っぱや、堅くて色の違う茶葉や、焦げたみたいに一部が変色した茶葉や、ぼろぼろ何かが剥がれてくる茶葉などが入っており、どう見ても阿里山高山茶とは思えないものでした。

評価:2000年10月
 今年の北九州の国際食品見本市に社長さんが来られて、ここで本物の「東方美人茶(椪風茶)」を飲まれたそうで、これによって台湾の烏龍茶に関して大幅に改善される可能性が出てきました。今後を期待しましょう。

評価:2001年1月
 昨年暮れ頃からここの店長さんがだいぶ変わってきています。茶葉の品質、味に対する評価がはっきりとしてきて、店内の茶葉にも徐々に良いものが増えてきています。でもあの「緑色の粉でコーティングされた阿里山高山茶」はまだあります。

 台湾の茶農さんとのお付き合いもでき、台湾系の茶葉に関しては直接良質の茶葉が入るようになったようです(値段は別の問題ですが)。たしかに最近入荷の台湾の苗栗縣からの茶葉数種はなかなか良いもので、他店レベルより高くなっています。また、鳳凰単ソウ系の3種の茶葉は価格的にもリーズナブル(50gで1200円から1500円)で、福岡ではここくらいしか入手できないと思います。
 さらに本物の「東方美人茶」も近日店頭に並ぶ予定だそうです。ちょっと試飲させてもらいましたがこれもなかなか他の店では飲めないレベルのものでした。東京などで購入する良質のものと遜色ないと思います。ただ値段設定をどれくらいにするかを悩んでいらっしゃるようでしたが・・・。
 また、中国茶教室も随時行うそうで、最近では2月14日、21日それぞれの13時30分から15時までを予定されているそうです。これは社長さんが講師をされるそうです。
 茶葉が良くなっていくと今度は茶器が気になってしまうのは欲目でしょうか。





頂好茶館
(ティンハオチャカン)
評価:2000年10月
 藤崎の弥生1丁目のバス停から歩いて2分程度の所に「頂好茶館」はあります。
営業時間10:00〜22:00。定休日:毎月第3日曜、月曜日(連休) 

メニューは350円から500円位までの麺、飯、小皿料理と、5〜600円程度の鉄観音、台湾烏龍茶(聞香杯なし)、プーアール茶で、茶葉の質は「?」というところでしょうか。なお、台湾出身のお店のご主人(女性)が各種のお茶をブレンドしたオリジナル茶もありましたが、なんだかわからない味でした。

 茶器は店内に各種置いてあり、販売もしているということでしたので良さそうなものから「これは売り物ですか。」と次々聞くと、「非売品です。」という答えが次々返ってきました。「ではどれが売り物ですか。」と聞いてみると「セットの分です。」とのことで、あまり魅力のない茶器セットのみが売り物だそうです。店頭や店内に展示している茶器(茶壷や茶荷)としてはなかなか良質のものが有るようですが、実際には使用されていないようで、とてももったいないと感じました。

 このお店の茶葉は、日本のあるお茶屋さんから仕入れているようで、直輸入ルートでは無いようです。質も特に良いというレベルでもなく、普通もしくは「?」というところでしょうか。

 しかし、ここの台湾料理はリーズナブルでなかなか美味しく、茶葉のキープ状況から想像するにお近くの方から支持されているお店のようです。昼にはお弁当の配達も行っており、また夜は居酒屋として賑わっていました。





福新楼
評価:2000年10月
 今泉の国体道路沿いにある福岡で老舗の大手中華料理店「福新楼」の入り口付近のフロアが喫茶コーナーとなっており、珈琲、紅茶、中国茶のホット・アイスがカウンターで売られています。

 中国茶のメニューは6大茶+花茶が全て置いてあり、ラインナップは総数4〜50といった所でしょうか。お店の方にちょっと聞いてみると、最近、中国茶に関しては数を増やしたとのこと。

 値段はほとんど450円プラス消費税というところで、どのお茶もポット&カップで出され、小さなクッキーがひとつ付いてきます。
ただし、カップ、ポットの暖めもほとんどされておらず、特に中国茶だからという心配りというものは無く、他の珈琲、紅茶と扱いは一緒です。
カウンターに言うとポットにお湯を頂けるようなシステムになっていますが、ドリップマシンのお湯をそのまま入れるため、沸騰したお湯では有りません。

 味の方はというと、「白亳烏龍」と「阿里山茶」を飲んでみました。
 「白亳烏龍」は1煎目はたしかに「白亳烏龍」の風味がしましたが、2煎目以降は味がほとんどなく、飲めませんでした。茶葉もバラバラ。本来白亳烏龍は1芯2葉で摘まれるのできれいな茶葉が戻るはずなのですが・・・。
「阿里山茶」は淹れる前の茶葉面は良いのですが、飲んでみると薄っぺらで、香りも弱いです。でも風味は一応出ていますので「まあ、こんなものかな。」という所でしょうか。でも2煎目を飲みきることは出来ませんでした。香りが鼻につき始め、気になり出します。「いくらでも飲めるのが中国茶です。」って自分は言ってるんだけどなあ。
 両方とも茶葉の量は多めに入れているようで良心的に見えますが力が弱いです。これらの茶葉は店内で両方とも50g1200円で販売されています。100g換算で2400円かあ。普通はこんな値段になってしまうんだなあ。

店内は、チェーン店系のコーヒーショップのような客層、雰囲気で、特に中国茶である必要はなく、珈琲、紅茶、中国茶としての選択肢のひとつに過ぎないようです。パイ、マフィン系の焼き菓子も同時に販売されています。
 「喫茶論」としていずれまとめようと考えていますが、人はそのお茶屋さんに「お茶を飲みに来る。」「場所を使用に来る。」「雰囲気に浸りに来る。」等々があり、ここへはちょっと一休みとか、だべりにくるといったような「場所使用型」の店という定義に位置づけられるようです。

 最後にひとつ。飲料水用麦飯石1800円は良さそうで、買おうかどうしようかだいぶ迷いました。





好香茶房
評価:2000年11月
 場所は天神・新天町の奥で、以前はベルギーワッフルとパンの店だったところです。
各種中国茶ゼリーと各種ブラックタピオカ入りシェイク紅茶・ジャスミン茶(漢字を出すのが面倒なのでこれで勘弁。)、そしてお茶。
青茶は凍頂烏龍茶、東方美人茶、文山包種茶、鉄観音(全て700円)で、その他花茶、黒茶等々。
 内部は、台湾製高級紫檀の2人用のテーブル3組(すべて種類が違います)と、茶藝用の茶盤、電気コンロ組込型テーブル2組の構成で、更にそのフロアーの内部には漢方の薬局があり、店の向かいの3階に足裏マッサージまである何でも有りの形態の店でした。

 さて、お茶のお味ですが、凍頂烏龍茶と東方美人と文山包種茶を飲みました。
凍頂烏龍茶は、ついお茶のレベルを確認したくていきなり自分で淹れてしまいましたが、質としては「?」クラスでした。やはり普通のお店ではあのクラスの機械摘みのザクザクものになってしまうのでしょうか。また、常時沸騰させっぱなしのお湯を使うようで、そう言って代えてもらったら、別の店員がせっかく私が代えてもらったお湯を他のお客に持っていき、また別の沸騰させっぱなしのお湯を押しつけられてしまいました。問題点をわかっていないようですね。
 また東方美人ですが、今度はお店の方に淹れて頂きましたが、いきなり洗茶をされてしまいました。
「東方美人を洗茶するのですか?」と聞くと、「茶葉を開かせるためにするんです。」という答えが。東方美人を洗茶されるとは、これを作った台湾の茶農さんにすまない気がします。
 お店の方の1煎目の抽出時間は2分だったのですが、この茶壷がでかいこと。家で使う5杯取りの茶壷の大きさで、ガラスの茶海がほとんどいっぱいになっていました。
これを3煎位頂きましたが、こちらの質としては普通クラスでした。ただ、東方美人を置いている店はなかなかないのでこの部分は評価出来ると思います。
 文山包種茶は3煎までで、そのあとはもう味が出ませんでした。しまった、これも店員さんに淹れてもらえばよかった。

 なお、これらの茶葉は店内で30g800円で販売されています。100g約2700円か・・・。ちとお高いかな。

 「お茶を淹れる」ということは、おいしく淹れられる様に心を込めることが基本なのですが、どうしても訳の分からない形だけになってしまいがちですね。

 また、中国風焼き菓子も店内で作って売っているようです。隣の席で「セット」のお菓子を見ましたが、なんだか山盛りでヘビーでボリュームは十分のようでしたが、ちょっと中国茶には強くて多すぎるようですね。

 お店の方が、茶を飲んでいるお客さんに足裏マッサージや漢方をPRして勧めているようですので、むしろお茶が中心と言うより、足裏マッサージと漢方の「つかみ」のサービスとして中国茶のサロンがついているという風に考えれば良いお店のようです。



 まとめとしては相変わらず、現在、福岡市内には「中国茶が飲める店」はあっても、本格的な「茶藝館」はまだない、ということです。

 しかしながら、福岡の様々なところで中国茶に関して新しい動きが有るようです。今年そして来年前半にも新たな店、「場」が出来ていきそうな雰囲気になっています。私ももう少し積極的に動いていこうと考えていますので、ビジネス的にも興味がお有りの方は私までメールを下さい。

 今後の福岡、北九州に更に期待しましょう。



長崎番外レポート

私の実家、長崎への帰省中の2001年1月3日に長崎新地中華街の一角に、
新たに茶藝館がオープンするとの情報がありました。
「これはいかねば!」と言うことでオープン日の1月3日に早速行ってみました。
そのレポートを以下に書きます。


桃花源

評価:2001年1月
  先日のお正月に実家のある長崎に帰省したちょうどその期間中に長崎市の新地中華街のいっかくに茶藝店がオープンするとの情報がありました。
 「これはレポートせねば。」ということで、かみさん、娘、母、私の4人でオープン日の2001年1月3日にこの店に乗り込みました。

店名は「桃花源」。中華街の外周にある花火店の2階でした。
店内は窓そばエリアに4人掛けテーブルが4、5組と、段を上がってガラス越しに厨房と坪庭が見えるところに4人掛けテーブル4、5組とカウンター5客程度という構成でしょうか。

 FM長崎からのCMでは300種のお茶が楽しめるとかで、期待して行って見ると渡されたメニューには「ウーロン茶(アイス)」位でほとんど中国茶がありません。
 店の方に聞いてみると、
「すいません、今お茶のメニューをお持ちします。なかなかお茶の事がわかる方がいらっしゃらなくて・・・。」との答え。いきなりちょっとさびしい気分。

 さて、持ってきたお茶のメニューを見てみると確かに6大茶を一応載せてありますがとても300種はありません。せいぜい30〜40種というところでしょうか。
茶葉も大陸系のもののみで、わたしの得意な台湾系は全くありません。
しようがないので「鳳凰単ソウ」と「清香烏龍」という軽そうなお茶を2つ注文し、各種点心を注文してみました。お茶はそれぞれ500円、点心は3個程度で400円程度の値段でした。

 そしてお茶が来てまた驚き! おぼんの上にはガラスの茶海にさかさまに乗せられた茶壺が2組乗せられて運ばれてきました。
 「おいおい、いきなりこの形で来るか。店内にはガラスの薬缶とアルコールランプが飾られていたのに。」
 また店の方に聞いてみると、年末、お正月でランプ用のアルコールを買えなかったとの答えが・・・。当然、お湯はぬるめになっていました。それでも3回ほどお湯を注ぎなおしてもらい、お代わりをお願いしましたが、やはり3煎目にはもう味がなくなってしまう程度の茶葉でした。

 点心の方はと言うと、お菓子系、餃子・シュウマイ系、惣菜系の各種点心がメニューに豊富に有り、これらの中から、お菓子系と餃子・シュウマイ系を幾つかずつ頼んだのですがその結果は以下のとおりでした。
 1、お菓子系は○。ココナッツ団子、ゴマ団子、杏仁豆腐ともに絶妙でした。杏仁豆腐は○珍楼タイプの軟らかめ、クリーミーでとてもおいしかったです。
 2、餃子・シュウマイ系は翡翠餃子、金魚餃子、ショウロンポウともに「まだまだ」という感じ。あんは良いのですが皮が厚めでもっさりしており、せっかくのあんの味を 壊していました。

 最後にレジで「台湾のお茶はないのですか?」と店の方に聞いてみると、凍頂烏龍茶、高山茶、文山包種茶、東方美人茶を仕入れているのだが、社長の意見でこれ以上茶葉を増やしてもお客さんが混乱するのでメニューに出さないようにしているとのことでした。
 「うーん、ちょっと違うんじゃないかな?」
 メニューの大陸の茶葉に魅力があれば良いのですが、私が飲んだ限りは「?」という感は否めませんでした。
 ただ、4人で行っていろいろ飲み食いして4600円程度だったのですから、茶藝館というよりは飲茶を楽しみに行ったと考えればなかなかリーズナブルで、楽しめると思います。
ただお茶に関しては「もう少し勉強してください。」といったところでしょうか。
 
 全体としては、長崎観光に行ってここに立ち寄り、ちょっとお茶とお菓子を楽しむところとしては「お勧め」と言って良いと思います。
 後は開店時にこの状態で、今後良くなるか、悪くなるかというところでしょうか。