日月潭 photo by soto

 今回の烏龍茶セミナーは参加前は、何だか訳の分からない、得体の知れないものでした。

 何せ、7泊8日という長い日程にも関わらず、募集がその約1ヶ月前から始まっていたり、その募集をしていた「林茶荘」のホームページの日本語が怪しげだったり、旅行の詳細の通知が出発の前日に届いたり、などなど。

 そうこうしながら、我が家では紆余曲折の末、私とかみさんとの2人で参加を決めました。
ただ、かみさんにとっては初めての海外旅行が今回の真夏の台湾旅行ということで、非常に不安がっていたものの、旅行当日を向かえたのでした。


 第1回 第1日目(2000年7月9日)・その1 「機中の人となるまで。」

 今回の旅行の日程を見て、一番の「難所」が初日にあると私たちは考えていました。
元々、成田発着のツアーを私たちが福岡に住んでいるために、何とか福岡発着のパターンを作って頂き、福岡から直接参加出来るようにしてもらったため、他の大阪、東京から参加する組と待ち合わせる時間が発生していたのです。
 福岡から台北まで飛行機で2.5時間、台北の空港ターミナル内での待ち合わせが3時間、台中の日月潭までのバス移動が4〜5時間で、結果としてホテルに着くのが21時か22時位になるだろうというハードスケジュールになっていたのです。

 その日の朝、6時過ぎに起床した私たちは、10時過ぎ発の飛行機の2時間前、8時頃に福岡空港に着くべく、家での朝食を抜いてタクシーと地下鉄で福岡空港に向かいました。
この日は福岡蔵相会議・サミットの最終日で、地上では交通渋滞の予想が付かなかったものの、私たちは地下鉄でしたので予定時間通りに福岡空港へ着くことが出来ました。この点、福岡空港は市の中心に近くて良いなあ、と実感しました。

 とはいうものの、実際に行ってみると福岡の新しい国際線のターミナルはこれまでとちょっと違っていました。
前回、福岡発着でハワイへ行ったときには地下鉄の駅から地上へ上がると、動く歩道で国際線ターミナルに行けたのに、今回は地下鉄の駅の地上から、満員に詰められた無料バスで10分程度、移動する必要がある仕組みに変わっていました。これはちょっと減点かな。

 航空券を受け取るため、国際線ターミナルの指定のカウンターに行き、チケットを受け取り、内容を確認すると、なんと名字が私のものもかみさんのものも同じ部分の母音が1文字間違っていることが判明!
 担当の方が2人分のチケットを持って修正に走っていきました。

旅行の最初から何だか不安な雰囲気。

 修正してもらったチケットを持って中華航空のカウンターでチェックイン。行きは手荷物を預けずに2人とも機内持ち込みのみにして、台湾での入国手続きの迅速化を図る作戦です。

 チェックインが終わってやっと一息。福岡市内在住の芸術家でお友達の江源さんの作品が、この国際線ターミナルにあると聞いていたのでチェーック! 予想よりちょっと小さめで、高目の位置に展示されており、その前に液晶の掲示板が置かれているレイアウト状態にちょっとかわいそうかなという感じ。江源さんの絵にはもっと大きなものがたくさんあり、その絵の持つエネルギーには感動を覚えるものが多くあるので、もうちょっと大きいやつならこのターミナルに映えるのにと、ちょっと残念。

 ここでやっと朝食を取る。今後、しばらくは洋食が食べられなくなるだろうな、と考え、ロイヤル系のレストランで洋食のモーニングセットにした。やはりここでも食事をしながら出る話は、よく2人で行くことにしたよなあ、ということと、このセミナーは大丈夫かしらん、というこの2点。

 そうこうしているうちに、搭乗案内が流れ、私たちは機中の人となりました。

 おおっと気がつけばもうこんなに長文になっている。
それでは今回は一応ここまでとして、機中、そして降りてから日月潭までのまだまだ長い道のりに関しては、第1日目その2へと続きを譲ることとしましょう。
日月潭の夜明け photo by soto



 第2回 第1日目(2000年7月9日)・その2 「長距離バスの人となるまで。」

  さて、やっと中華航空110便の窓際の2席に乗り込んだ私たちに、驚くべきことが。なんとその数日前に江源さんの個展のオープニングパーティで紹介された呉(ウ)さんが、奥さんと2人の娘さんと一緒に通路越しの隣の席に来たではありませんか。そのときに同じ日の同じ便で台湾へ一家で帰られると聞いていましたが、それが隣同士になるとは。
 確率的には非常に低いはずなのでお互いにびっくりしましたが、2時間ちょっとの飛行時間中、色々な話が出来ました。

 この日は台風4号が台湾付近に居座った状態であったため、飛行機がゆれる恐れがあったのですが、予想通り、台湾に近づいてきたところでジェットコースターかエレベータの様な上下の揺れがしばらく続きました。
 私たちは備えあれば憂いなしと、この日のスペシャル移動日対策として、1日1カプセルでOKという乗り物酔い止めを飲んでいたため、具合が悪くなることはありませんでした。でも隣の呉さん一家では、奥さんが最初に、続いて上の娘さんの具合が悪くなってしまいました。結局、奥さんは台湾に着くまで回復せず、そのため私たちは呉さんの下の娘さんの面倒を一時的に見ることに。
 となると絵が描けるかみさんの出番。お父さんと娘さんの絵を描いて娘さんたちに気に入られていました。
 そうこうしているうちに台湾へ到着。またどこかで会いそうですねと、話しながら呉さん一家と分かれたのでした。

 さて、台湾への入国手続きです。ところが、この日は元々私たちの飛行機の出発が遅れていたため、台湾での到着が他の便とかちあって大変な混雑です。結局、審査自体に問題は無かったのですが、30分もかかってしまいました。

 両替してゲートを出て来て台湾への第1歩を踏み出し、さてこれからです。郵便で届いた元々の旅程表の内容では、バッチを着けてゲートで係りの方の声がかかるのを待つか、その旅行社のカウンターへ行くという指示だったのですが、これがメールで来た接触方法と違っていたのでした。結局、旅程表の届いた出発日の前日に日本で電話で確認して、旅程表は東京発の人のための内容で、私たちはメールの内容通りに、到着フロアーの端にあるファストフード店の中で待つ林さんと落ち合う手順でした。

 でもそう言われても私たちは林さんの顔を知らないわけです。私のアイデアで林さんのHPにあった林さんの写真を出力し、それを元にそれに似た人を捜すことにしていたのです。さて、その店らしき店を探して中を覗いてみると、写真よりちょっと細面で髪が短く、荷物を持ち、1人でいる中年の人に声をかけてみると、ピンポーン、正解、林さんでした。

 沖縄経由で台湾入りしていた林さんはちょっとお疲れ気味でしたが、しばらくの雑談、少しの腹ごしらえの後、他の人が到着するまでまだまだ時間があるので、ここで荷物を林さんに頼み、台北国際空港をちょっと探検することに。

 今、自分たちがいる到着ロビーにはこの店以外ほとんど何もないので、背中合わせ構造になっている出発ロビーへ行ってみました。その移動は表を通らないと行けない構造なのですが、そのときの台北の外気の重苦しいこと。日本では経験したことない雰囲気でした。気温が高く、湿度が高く、曇って風が強い状態なのです。この気候がずっと続くとちょっと滅入るな、という感じを受けたのです。

 本屋を冷やかし、高い茶壷や怪しげな烏龍茶や日本に持って帰れない蝶の標本を売っている土産品店をチェックしてみました。ここには茶葉や茶用品のコーナー(店の左表側)とは別に、竹製品の売場が店の右奥にあり、ここに竹茶盤や竹茶托が在ったのですが、竹茶盤は私の「良い竹茶盤のチェックポイント」にことごとく反しており論外で、竹茶托も6枚で1100元(日本円で約4070円)と、さほど安くないと判断し、店を出ました。
 この竹茶托がまた帰国時に悩ましいことになろうとはこのときは考えてもいませんでした。

 結局何も収穫が無いまま、林さんの待つ元の店に戻ってきました。しばらく時間が経つのをなんだかんだでつぶしていると、大阪からの参加者が到着する時間になりましたが、なかなか出てきません。結局、大阪参加のN嬢は途中で気分が悪くなり、遅れて出てきたのでした。これからのバス移動を考え、うちのスペシャル乗り物酔いの薬を彼女にわけてあげました。

 さらにしばらくして彼女がだいぶ落ち着いた頃、東京参加組も到着し、やっと全員勢揃い。林さんを含め、男性5人女性5人の総勢10人が顔を揃えました。うーん、私たち以外、何だかみんな旅慣れている雰囲気。

 中型バスに乗り込み、さて、これからセミナーの開かれる台中の日月潭へ4〜5時間のバス旅行です。
ということでこれから後は、第1日目その3へと続きを譲ることとしましょう。