<D>

ボアアップ作戦!(2000.10)

JOG・チャンプ80のボアアップを考えている方、参考にして下さい!?

 社外品ピストンキットデーター
過去にボアUPピストンキットを販売して下さっていたショップです。

メーカー名
(略名)
排気量 価格(税別) 記         事
カメファク 96cc 9,800円 受注生産品の為、『納期に約一ヶ月かかります』と言われました。
近所のバイク屋を通じて注文するが約2ヶ月経っても届かないので、直接カメファクに電話を掛けると『何時に成るか解りません。』と言われました。(半年先でも解らないとの返事 2000/10)
ピストンキットを購入してボアUPした場合、シリンダー上面、下面を各1mm切削加工しなければ成らないそうです。
2004.5.13 廃盤確認
ベリアル 96cc 15,000円 他種流用ピストン?
ピストンキットを購入したら、シリンダー上面を1mm、下面も2mm切削加工してタイミング、圧縮比を調整しないと、使用出来ませんと言われました。
(通常、ピストンキットとしては販売してないと感じられる口調でした。)
2004.5.13 廃盤確認
マルゼン
オート
99cc 9,800円 販売中止(二輪車事業を辞めたそうです。)
2004.5.13、電話確認にて各メーカー共、キットは廃盤と再確認

他にも問い合わせたところ、キタコ製 JOG90用UPピストンとマル秘の純正ピストンを流用加工販売してるショップが
見うけられました。正直にキタコ製のJOG90用を使いますと言ってくださった誠意あるショップもありました。

90用アップピストンは、ピストンピン中心から、ピストンヘッドトップ迄が約2.5mm長いです。
※計測方法で個体差あります。
※ すべて電話にて直接確認済

ここから先は独自の考え、判断でボアUPの挑み成功させました。
しかも約4,000km+αkm走行でも問題なし。(街乗りレベル)

さてさて、、、




ボアUP作戦
その2 純正流用加工トライ編

専用設計されたピストンキットが入手不可なので、入手の楽な純正品を使って製作します。

私の思い付く純正品流用加工での製作問題点

@ボーリング加工出来る加工所、鉄工所を見つける
Aボーリング後のポート修正
Bピストンピン中心からピストンヘッドトップ迄の長さ
Cピストンピンの直径
D吸気孔の位置、大きさ
Eピストンスカートの長さ

Fピストンの直径
Gシリンダーヘッドの加工(内円周)


まず、第一に希望する排気量を決める!

スリーブの厚みから最大Φ55ピストンで、99.7ccまで可能だと判断、余裕をみてΦ54、96ccで行く事に決定!


第1回目?
ネット、パーツマニュアルで、ヤマハ純正のΦ54ピストンを探すと、RD250、RZ250、RZ250Rの3機種。
取り敢えず、RZ250R用ピストンを購入、(1個、5,290円)実際に計ってみると、53.5mm?でした。
その他、問題も多々ありました。
ピストンピン中心からピストンヘッドトップ迄の長さの問題は、計測の結果問題無し!
(参考:キタコ製90用アップピストンは3mm長い)
ピストンピンの直径が大問題!!
ただ解っているのが、ピストンピンの直径が、JOG80はΦ12、該当するピストンピンはすべてφ16・・・
旋盤屋さんに図面を持込みピストンピン
アダプターを製作しました。
250R ピストンの吸気孔の位置がJOG80と比べて、幅が5.5mm広いく、しかも吸気タイミングも違う為、ピストン吸気孔の切削加工で
対策をしました。
製作にかかり仕上げてみると、ピストン吸気側のスカートが短く異型になりました。
これを実際に使用するとピストン首振り等の心配もありそうなので、使用を断念しました。(>_<)

第2回目?
アイデアが浮かばないので、以前購入してました、キタコ製JOG90用アップピストンを流用加工することにしました。
ピストンピン中心から、ヘッド迄が約3mm長いので、取り敢えず近くの工場でピストンヘッドを0.8mm削除してもらいました。
それでも、約2mm程長い為、ポートタイミングが遅くなり、しかもポート開閉率が低下するので、純正のベースガスケットを
4枚多く敷いて、タイミングを調整するしかありません。
(ベースガスケットを4枚多く重ねる事によって一次圧縮比が下がります。)


第3回目?

キタコ製JOG90用アップピストンを流用加工では、一次圧縮比が下がる事にどうしても個人的に抵抗があるので(拘り)排気量を
下げて出来ないかと悩んだ挙げ句、目を付けたのが、とあるメーカーの純正のピストンΦ52.5とΦ51です。



ピストン直径
Φ
計算上の
排気量
ピストンピン
サイズ(Φ)
ピストンピン中心より、
ヘッドトップ迄の長さ
自 己 判 断
ノーマル 49 79.16cc 12 約34mm
ターゲット90 50 82.24cc 12
リード100 51 85.75cc 13 約33mm 流用不可
???? 52.5 90.87cc 12 約31mm シリンダー加工で
使用可能と判断


シリンダー切削加工で使用可能な? Φ52.5のピストンを使って、ボアアップに挑む事にしました!

問題!
@ピストンに吸気孔が空いていない。
Aピストンピン中心より、ピストンヘッドトップ迄が、約3mm短い。
Bボーリング後のポート修正
Cヘッドガスケットの作成
Dシリンダーヘッドの加工(内円周)
Eボアアップ後の二次圧縮比調整


@ピストン吸気孔が無いのなら、開ければ良い事です。

Aピストンピン中心より、ピストンヘッドトップ迄が約2.5mm短い
そのまま使用すると二次圧縮比が、2.5mm分下がってしまいます。これは、シリンダーヘッド、シリンダー上面切削加工で対処出来ます。
問題はポートタイミングで、過去の経験からすると、排気が2.5mm早くなるのは良いとしても、掃気が2.5mm早くなりすぎるのは非常に
まずいと思います。対策として、シリンダー下面を2.5mm切削加工すれば、正規のポートタイミングに成るはずだと思うのですが、
実際には、
ボーリングによる、ポートタイミングのズレが生じてきますので、シリンダー下面を2.5mm、上面を1mm切削する事に
しました。どうしてシリンダー上面を+0.5mm切削するのかと思われるでしょうが、次いでに二次圧縮比を0.5mm分高めてしまおうと
言う魂胆からです。でも、うまくいくかな?
Bボーリング後のポート修正
ボーリングによる、ポートタイミングのズレが生じてきますので、ボーリング後に再度、シリンダーのポート寸法、高さ等を計測します。
その為、新品のシンダーを購入しノーマル時のシリンダーのポート寸法、高さ等を計測しました
Cヘッドガスケットの作成
Dシリンダーヘッドの加工(内円周)
現在使用中の加工済みシリンダーヘッドで様子をみます。
いずれは水冷化したいので、再チャレンジでワンオフ水冷ヘッドで対処しいと思います。予算的、個人的にはワンオフで行きたいと思いますが、
前回失敗してますので再度、設計図面を自分で引かなくては成りません・・・。
それでも無理な時は、レガスピード製の水冷ヘッド(53mm)使用したいと思っています。水冷化には色んな問題もありますが、それに付いては
いずれ『水冷化作戦』で・・・。
Eボアアップ後の二次圧縮比調整
ポート加工、装着部品による圧縮比変化等の問題もあるので、コンプレッションゲージで測定し、調整致します。

3月7日
ボ-リング加工に出していたシリンダーが帰っ来ました。ポート加工に取り掛かる前にポート展開図を取りました。
さすがにボーリングによる各ポートのズレがしょうじてます。