こんにちは。
私は自分が高校生の時、大学についての情報をほとんど持っていなかったように思います。
それは「私が調べなかった」、ということも多少関係はしてくると思いますが、それでも情報が少ない。
なので、この場を借りて、私が通ってみて知ったことを書いてみようと思います。
もちろん、私の偏見も入ってると思いますし、私の学校は普通の大学とは系統が違うので他の大学の参考にはならないと思いますが、こういう学校もあるんだなと思って読んでくださいね。
§防衛医科大学校について§
防衛医科大学校(以下、防衛医大)は、防衛省に経営されている大学です。通常の大学は文部科学省(最近では国公立法人)や何らかの株式会社によって運営さ れていますが、そこが大きな違いです。この違いから、普通の大学とは違う点が多々生まれることになります。一つ一つ書いていきたいのはやまやまなのです が、私が驚いたりぎょっとしたりしたことのみ抜粋して書いていきます。
*「いろいろ無料です」
入学費、学費、教材費はすべて無料になります。入学試験すら無料です。入試は1次試験が9月ごろ、2次試験が12月ごろにあるので腕試し、でうけてみるの もいいと思います。特に試験を受けたことのない現役生、緊張に弱い浪人生にお勧めです。もし受かったら、ただのすべり止めとして持っておくのもいいと思い
ますよ。
*「お給料がもらえます」
学生として勉強するだけで、お給料がもらえます。看護学生は大体月2万円ほど(ネットでもう少し細かい数字は出てくると思います)。きちんと給料明細までもらいます。そして医学部の生徒はもっと多いと聞きます(ボーナスも出るとか)。
そうはいっても、2万円がまるまる手元に来ることはありません。それから、寮の食事代を引かれて月々5千円ほどが手元にやってきます。それでも、ケータイ代を賄えたり、文房具を揃えたりするには十分です。どうせ学生をするなら、と心惹かれませんか?
*「3年で卒業」
普通の看護学校では4年間で習うことを3年間で学ぶことになります。それでも国試が受けられるようになっている、これも防衛医大の特殊性の一つになります。医大のほうは6年間で通常と同じ運航のようですね。
*「先輩と後輩」
高校の部活に入っていた人などは分かると思いますが、先輩と後輩の序列はありますよね。臨床の場でも医師のほうはよくわかりませんが、ナース間では多いようです。
この学校は全寮制なので先輩とのかかわりも非常に多いです。卒業後の進路として選ぶ病院も同じなので、先輩との付き合いは慎重になります。看護は情報を聞き逃したり、見逃したりしたら人の生死にかかわる職業ですから、情報共有がとても速いんです。
とはいっても、怖い先輩が怖いだけで、優しい先輩は本当に優しくて何でも教えてくれるんですけどね。
*「部活」
運動部も文化部、どちらでも入部可能です。医学部生は、最低一つ運動部に所属しないといけないんですが、看護学生にはそんなものありません。その代りといってはなんですが、マネージャーとして入ることになります。
自分で活動する部活は先輩と仲良くなれます。よく一緒にお鍋をして食べていたり、打ち上げをやってる仲の良い部活もあります。大会もありますし、剣道や弓道、柔道のような段のある部活は、段も取らせてもらえるようです。
活動はマネージャーの入ってない日に行くのが普通ですね。でも、マネージャー同士でシフトを融通することもよくありましたから、行こうと思えば大丈夫だと思います。
*「マネージャー」
マネージャーって言っても、部活によってする内容は違うので一概には言えませんが、ドリンクづくりと応援が主でしょうか。時間をとられますが、代わりにいろいろもらえるのが多いのがこのマネージャーですね。
部員に校内のコンビニで偶然会ったら、何かしら買ってくれます。そうでなくとも、差し入れとかでアイスクリームやらケーキやら貰えます。私はお弁当を貰い ました。マネージャーの接待もしてくれます。ディズニーランドに行ったとか、富士急ハイランドに行ったとか聞きますね。ちなみに私は焼き肉でした。
部活のマネージャーの先輩とは新歓や納会でよく会います。テストの過去問をくれたり、病棟での実習についてのアドバイスをくれたり、メリットはとっても多いです。
もちろん、マネージャーには入らない、という選択もできます。それはそれでいいと思いますが、並木祭という文化祭は部活単位での参加が主になるので、入ることをお勧めします。
*「実習」
実習には大きく分けて二つ。「校内実習」と「病院実習」があります。「校内実習」で行ったことを、『病院実習』で実践する、というのが主な流れになります。
「校内実習」は大体月2の勢いで入ってきます。入学して最初の実習はベッドメイキングでした。教官と呼ばれる先生によるデモの見学をしたのち、練習、そして実習です。手技も見られますが、何より時間制限がきついですね。こんなにすぐできるわけないよ!という時間でやることになります。そうはいっても、慣れてしまえば、意外にすんなりできるようになります。
「病院実習」は1年生の頃に1回、2年生になったら2回、3年生になると1年間引く1年生、2年 生の実習期間という時間割になります。どこの学校でも同じだとは思いますが、患者さんの記録は個人情報となるので、敷地外への持ち出しはできません。しか し、敷地内に寮があるので、記録は寮に帰ってからでもできます。寮でよかったと思える瞬間です。実習させていただく病院はすぐそばに建つ防衛医科大学校病 院になります。
*「授業」
それぞれの課目によってとらねばならない単位数と授業数があります。1単位何時間、と決まっているわけではないので、それぞれの教科によって授業数は違いますが。教えてくれる先生は、「教官」と呼ばれる看護師の先生や、医者の先生、また講師の先生をお呼びすることもあります。
一コマ90分なのは大体どこの大学でも同じだと聞きます。しかし、ここでは自分で時間割を組む必要というのはありません。高校の時の時間割のように、あらかじめ決められている教科をとっていくわけです。そういう点で、単位を取り忘れたー!なんて言うことは起こりません。
座席も決まっているので、大学でよくある「代返」なんてものは通用しないので、そこは難点ですね。そうはいいますが、要するに高校の時の授業時間が伸びただけ、なのでそんなに大変だということはありませんよ。
*「テスト」
テストは過去問から出る場合が多いですね。先輩から直接もらったり、もしくは寮で他の部屋からもらったりして集めます。講師の先生や医者の先生は過去問のちょっと変えたやつしか出さなかったりします。去年の英語と薬理学のテストは一言一句同じでした。
教官のテストは過去問が出回っていることが知られてしまっているので変えられてしまいます。それでも、大事なポイントは同じなので同じようなことがテストに出ますよ。
また、たまにテストでない場合もあります。持ち込み可で、問題に答えて自分の思ったことを書け、授業の感想を教えてください、などというものですね。たまに、提出物で評価、という授業もあります。
問題は、記号問題であったり、○×問題であったり、書かせる問題であったりさまざまです。記号や○×の時は神風に頼るもいいと思いますよ。
テストのタイミングは授業ですべきところが終わったらすぐ、という感じです。1年生のころは期末試験週間みたいなものがありますが、2年生になったらなくなります。
*「赤点」
赤点は60点からです。60点未満の場合、再試を受けることになります。これに落ちてしまうと、単位が取れないので留年が確定してしまうという恐ろしいテストです。
再試内容は変えてくるときもありますし、そのままの時もあります。その時の状況次第のことが多いですね。
たまに再試を実施しない人もいますが、そんな場合はレポートにテストで間違ったところをすべて書き直しであったり、ノートにもう一回勉強して提出であったりします。再試の再試はないので、とらないのが最善ではありますね。
*「医学生」
看護学生と医学生は同じ敷地内で同じように暮らしていますが、そこにはいくつか違いがあります。例えば医学生は訓練期間というものがありますが、看護学生 にはありません。その分、もらえるお給料も違います。寮も違いますし、貸与される制服も看護学生が冬服と夏服二枚の制服しか貸与されないのに比べて、医学 生は白い式典用のものと、普段使いの青いものの2着、それぞれ夏服と冬服で、合計4着が貸与されます。医大生は運動系の部活のどれかに強制加入ということもありますね。
厳しい、厳しくないの基準で行くと、医学生のほうが厳しいのですが、暮らしてく中で看護学生は医学生をうらやむことが多いですね。
§生活について§
大学の生活なんて想像つきませんよね。防衛医大は他の学校のように、登校するために時間がかかるというわけでもないし、食事の時間が自由だとか、コマの間が長いとかありません。だから、簡単にまとめてみようと思います。
*「生活リズム」
全寮制ですから、寮に住むことになります。寮での生活は自宅とは大違いです。それでなくても、寮での生活は想像がつきにくいものがあると思うのでまとめてみました。
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月~金 |
休養日 |
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起床 |
06:30 |
07:30 |
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日朝点呼 |
06:40 |
07:40 |
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朝食 |
07:00~07:50 |
08:00~08:50 |
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勤務時間 |
午前課業開始 |
08:30 |
- |
午前課業終了 |
11:45 |
- |
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昼食 |
11:50~12:40 |
12:00~12:50 |
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勤務時間 |
午後課業開始 |
13:00 |
- |
午後課業終了 |
16:10 |
- |
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夕食 |
17:45~18:45 |
17:00~17:50 |
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入浴 |
17:00~20:00 |
16:00~19:00 |
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日夕点呼 |
22:00 |
22:00 |
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自習 |
20:00~22:00 |
- |
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消灯 |
公共場所 |
22:15 |
22:15 |
居室 |
24:00 |
24:00 |
大体がこんな感じです。
午後課業終了後から2200までは自由なので、ここで部活に行ったりお買い物に行ったりします。
*部屋
部屋は4人部屋になります。医大のほうは2人部屋なんだそうです。まれに3人部屋にあたる人もいますが、それは人数の都合上で、ですね。
電気スタンドと棚、あとベッド、難民毛布など、勉強して生活するのに困らない程度のものは支給してもらえます。しかし、充実した生活を送るためにはお布団やらパソコンやら書籍、ゲームやらが必須です。
部屋替えは年2回です。9月と3月にありますが、好きな人と一緒になれる、ということはあんまりないかもしれません。
*「イベントごと」
イベントは、体育祭、文化祭は当然として、入学式、卒業式も当然として、戴帽式や、国試が入ります。これも、おおざっぱにですがまとめてみたので参考にしてください。
4月 入寮・入学(1年生)
5月 体育祭(全学年)
6月 戴帽式(2年生)
7月 なし
8月 夏休み
9月 居室移動
10月 文化祭・身体検査
11月 なし
12月 冬休み
1月 なし
2月 国試(3年生)
3月 卒業(3年生)・居室移動・春休み
文化祭・体育祭は医学生と合同です。残りは大体看護学生のみで行います。
文化祭は、部活ごとに出店を出します。部活に入っていないと、ものすごく暇だそうです。この時のステージで、女装コンテスト(?)やお笑いライブが行われたりするとか。見学自由なので、考えている人は来るといいかもしれません。
体育祭は、団ごとに行います。一学年を青、赤、黄にわけるんですが、1年生の時はこの団でダンス披露を行います。それぞれ衣装から考えるので、見ていてとても楽しいですよ。医学生の1,2年生は応援団ですが、さすが防衛省というくらいかっこいいです。YOUTUBEに上がっていたので、興味があれば、ぜひ。
§注意事項§
看護学院は3年生として、大学卒の資格をもらえません。正看の資格はもらえるそうです。
また、看護学院は来年から募集を締め切り、1年間の休みを経て新たに4年大学にすることになっています。
§その他§
今まで上げてきたことに引っかからない、けど、知ってたら役に立つような気がする、ということをQ&Aで書いてみようと思います。
あくまで、私の主観ですから、鵜呑みにはできないかもしれませんが。
Q「彼(彼女)はできますか?」
A.できます。看護学生は女子高のような雰囲気がありますが、合コンがあったり、医学生をゲットしたりできます。
部活というかかわりがあるので、医学生とのお付き合いが多いような気はしますね。
Q.「長期休暇ってどんな感じなの?」
A.大学の長期休暇は長いですが、ここの長期休暇は少し短くて、高校の時とさほど変わらないと思います。普通の看護学校では4年で習うことを、3年に短縮して習うわけですから、休暇を削るしかないのだと思います。
Q「交通手段ってどんなの?」
A.遠出するときはバスよりも電車を使うことが多いです。坂がほとんどなくて平たんな道が多いので、近場なら自転車の使用率が高いです。
Q「休日って何することが多いの?」
A.一駅行けば、カラオケ、ゲーセン、パルコなどなどあるので、そこまで自転車で行ってたまることが多いです。とはいえ、自分が貧乏学生なだけなので、人によっては新宿・渋谷まで出かける人は多いです。
Q「やっぱり東京ってかっこいい人多い?」
A.あくまで個人的見解ですが、顔だけを見れば地元のほうがいいのがいます。ファッションセンスはやっぱり東京のほうが上かな、と思います。地方出身者のほうがかわいい気がしますよ。
Q「どこ出身者が多い?」
A.九州出身者が多いです。1位に宮崎、2位に福岡が定石です。
Q「国試受験の成功率は?」
A.看護学院のほうは、100パーセントを誇ります。
Q「戴帽式って何?」
A.イベントのところでは触れてませんが、看護の道に進む人には一大イベントです。現在では使われてないですが、ナースキャップを戴帽します。キャンドルを使って幻想的なイベントです。『入学式には来なくてもいいから戴帽式には来て』っていう人もいるほどです。
Q「高校と同じ、っていっぱいあるけど、じゃぁ何が違うの?」
A.専門課程が多いんです。看護学院は大学という扱いではなく、高専という扱いになっています。だから、大体が高校と変わらないのかもしれません。
§終わりに§
自分が感じたことをつらつらと書いただけなので、書きもらしがあるかもしれませんが、どうでしょう。参考になったでしょうか。
私が通っている防衛医科大学高等看護学院は特殊で、大学という観点から言ったら少し違ったものだと思います。もしこれを見ていいな、と思ってくれたなら、それに越したことはありません。
人に聞くのと自分の体験は違うものです。できれば、自分の目で確かめてくださいね。