北朝鮮拉致被害者のニュースが関心を引く中、ワイドショーでも 芸能関係の話題は隅に追いやられた感がある。せっかくの梨元氏のコーナーもつぶれてしまうことが多いと いうことで、今週は前と同じ金曜日に宇津木と梨元の両氏で今週の芸能ニュースを一気に扱うことになった。
その中で興味を引くのは雑誌「アンアン」のタレント人気投票の結果。時間がなくて駆け足での紹介 だったので全部は見損なったが「好きな女性タレント」部門１位　松島菜々子、２位　中谷美紀、３位　 中山美穂　「好きな男性タレント」１位　金城武、２位　織田裕二　３位唐沢寿明・・・そして注目の木村拓哉 は１０位、ちなみに嫌いなタレント順位では６位（１位は石橋貴明）来年消えるタレントで７位というもの。
まあ、結婚、主演ドラマの影響（役柄も悪かったしストーリーもまずかった）が真っ先に人気下降の原因と しては考えられるし、どんな人気者でも永遠にナンバー１ではいられないのだから、これも当然の成り行きだろう。 旬がいかに長続きするかが大物になるか否かの分かれ道でキムタクはもう十分その天下が続いたといえるのでは。

この番組の中でも宣伝されているが来週から「スーパーモーニング」は リニューアルされる。なんと”ニュースの職人”と自ら（？）称する鳥越俊太郎がメインキャスターだと いう。それに補佐があのＮステでもお馴染みの渡辺宣嗣、これは前回の蟹瀬誠一体制へのＵターンでは ないか。いやそれよりももっと強く報道性の強い番組になりそう。（少し期待もできそう）
で今日でおしまいの 前田吟、半年もその場にいたなんていうことが信じられないほど存在感が薄く、少しも番組に馴染まないまま 最終回まで来てしまった。でも本人はひとつの大役をやり遂げたような言葉を締めくくりで発していたけど。 Ｗ杯なども間にあり、彼はサッカー通でもあったらしいが、そういうことを含め自分の得意な分野に おいても存在感を示せないままだった。まあ今まで役者ひとすじでバラエティなどにもほとんど出演してないのだから、 生の情報番組に一回目で慣れろというほうが無理だったかも。
で前田吟司会以前からの企画物というか 曜日ごとに続いてきたコーナーも消えてしまうらしい。金曜日では「芸能界ホントの本音」という梨元・宇津木の 名コンビ芸能うわさ話のコーナーも終わる。水曜日のここでたびたび取上げた（唯一のネタだったと言ってもいい「芸能界 ウラもオモテもおかまいなし」も松野明美産後出演を待つまでもなく終。新聞紙面の面積でランクを競う 「ＲＡＮＫジャーナル」も終。ちなみにこの半年でポイントが一番高かったのはサッカーＷ杯の記事。まあ そうでしょう。ベスト１０に鈴木宗男、田中康夫、田中真紀子、和泉元彌、の各関係記事、日朝会談、拉致問題、 ニッポンハム不祥事などが入っていた。
来週からの「スーパーモーニング」、いくら鳥越さんでも純粋な報道番組じゃないんだからもちろん芸能ニュースも あるよねえ。その硬軟の兼ね合いが非常に難しくなるのではと想像する。まあお手本はＴＢＳ系土曜夜の 「ブロードキャスター」でしょう。それとか日曜朝の「サンデーモーニング」とか日本テレビ系の徳光さんの 番組（「ザ・サンデー」？）、その辺より少し硬いのかどうか？見守っていきましょう。でも「とくダネ！」側は怖くないと思う。

昨夜も各局のニュース番組に出演されていたようだが（心身の疲労にもかかわらず活動の一環として）今朝は 横田めぐみさんのご両親が「とくダネ!」に生出演し、１時間３０分（８時から９時半まで）出ずっぱりだった。 ニュース番組のインタビューだとせいぜい１０分くらいのものだが、この話題の間中出演し、娘の死亡を聞かされたときのことや現在の思いを 語った。お父さんはその人柄の良さや娘への思いが発言のたびににじみ出ていて辛くなるし、お母さんは信仰（クリスチャン）に裏打ちされた 強い信念を持って深い思索のもとにお話されて、これも聞くたびに心を打たれる。こんなりっぱな両親のもとに育った めぐみさんが１３歳という若さで突然の不幸に見舞われ、２度と帰って来れなくなくなったのかと思うと、 居たたまれない気持ちだ。
とは言ってもご両親はまだ一縷の生存の望みは捨てていない。北朝鮮からの 一枚の通知を伝えられただけで、はいそうですかと納得することは出来ないと言う。私もこの件ではことに ＮＨＫのニュースとかで「死亡が確認されました」などと言っているのを聞いて釈然としなかった。「死亡が 確認された」というのは遺体を見て肉親が認めて初めて言えることが常識だからだ。それこそ遺骨でも なんでも出てきてＤＮＡ鑑定をして初めて「確認」と言えることだろう。それを向こうの国の報告だけで 生死を決め付けて発表するというのは私も納得がいかない。
今日になってめぐみさんの子供云々の話や 形見のバトミントンのラケットなどが出てきたというが、両親に言わせれば確実な証拠とは言えないとのこと。 子供も何ひとつめぐみさんと断定できるような事実を憶えてないと言うし。「あやふやなことで死亡と決め付けて 一斉に流すことはやめえてもらいたい、人の命をなんと思っているのでしょう」と母親は憤っていた。 外務省では北朝鮮の通知をただ伝えただけというが、ではいつからそれが「確認した」と事実のように流れて いったのか、その過程を質しても答えは返ってこないと言う。
また生死の明暗を分けたものも何か意図的に 見えると「とくだね！」ではいっている。死亡と「確認」された人たちは横田めぐみさん、有本恵子さんを 初めとして日本に何らかの消息がもたらされた人たちだというのだ。はっきりと工作員が拉致したという証言も あるし、スパイの教育係だったという女性の話、有本さんなどははっきり誘拐したという犯人も名乗り出て いるし、北朝鮮で暮らしているという便りもある。こういう人たちが全て亡くなっているのだ。 単に病気や災害だけで亡くなったとはとても考えられない。
いずれにしても「４人生存、８人死亡」と 発表されたにもかかわらず、そのことが真実かさえもわからない現状なのだ。