(2006年2/6〜) | |
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11月20日(火)(2007) | 「デスパレートな妻たち」について語ってみる(NHKBS2) |
現在日本ではシーズン3が放映中のこのドラマ、私が初回を観たのはインターネット回線で映画やテレビドラマなどが観られるレンタル受信機のお試しキャンペーンを利用してのことだった。
音声が途切れ途切れにしか聞こえないという、劣悪な環境だったのだが(そのころはADSLだったし)、字幕スーパーで内容はよくわかった。なぜ観ろうと思ったかは、たぶん、その前にNHKBSで放映されるにあたって、
新聞でNHKらしからぬ内容とかなんと書いてあるのを読んだからだと思う。その第1回目を観て、確かにぶっとんだ!。なんだ〜このホームドラマともミステリーとも不倫ドラマともいえないドラマは!と。
初回でいきなり、このドラマのナレーションを務める模範的主婦のように見えたメアリーアリスが、拳銃自殺する。ものの10分も経つか経たないうちに・・・。(時間は正確に記憶してないが。この初回はもう一度観たくても そういう状況で観たので、観返すことができないのだ。その後NHKの再放送でも初回、2回は録画していない。)そこでこのメアリーアリスの自殺の原因を、遺族の行動などから探っていくことをひとつの流れにして、この閑静な住宅街に住む 仲良しグループの残り4人のまさに”崖っぷち”主婦たちのなんとも過激で”なんでもあり”の生活が繰り広げられるのだ。 今手元にある3回目を観てみると、すでにこの4人すべてにそれぞれの問題が持ち上がっている。すなわち、もう一人の模範的な良妻賢母を 自他共に認めるプライドの高い赤毛のブリーは、その完璧な手料理ゆえに?亭主や子どもから愛想をつかされ、離婚の申し出をされている。離婚したスーザンは元夫に週1度子どもを会わせているが、彼のガールフレンドに八つ当たりしている。と、ともに恋愛体質の 彼女は新しく引っ越してきた訳ありのマイク(彼がまたいろいろな問題を提供してくれる)に一目ぼれしている。元バリバリのキャリアウーマンだったリネットは今や4人の小さな子の母親で、そのワンパクたちに1日中掻き回される悲惨な生活を送っている。そして一番若い元 モデルのガブリエルは金持ちの実業家と結婚して買い物やエステに優雅な生活を送っているものの、旦那が忙しすぎて構ってもらえず、ついに庭師のアルバイトのイケメン高校生、ジョンとの不倫に走る。とまあ、これだけみても このドラマに興味はわくと思う。ところがこれはもちろんドラマの発端に過ぎず、これでもかというくらい物語はエスカレートしていく。だからといって、スキャンダル雑誌をめくるようなおぞましい話の連続かというと、そんなことも ないのだ。それぞれの抱える問題は深刻な面もあるにはあるが、(たまには殺人や放火も起きるし)4人のキャラクターがそれぞれに面白いし、日常の細かな部分や会話はリアルで主婦たちの共感できる部分も多いと思う。話の展開が 早くて「えーー!そんなのあり・・」という驚きと、”崖っぷち”主婦たちがあらゆる逆境をものともせず、人を傷つけたり、傷つけられたりしながらも、前向きに力強く生きる様が爽快感さえ呼び、そこがこのドラマの真骨頂だと思う。日本のホームドラマなどとの違いはやはり話のスケールの大きさ、生活がリアルであると同時に華やかさも兼ね備えているということ、たとえば 4人のファッションや食事場面に見られるような・・・。 私がはまるのも、話に無理があるのは充分承知だが、観ていて4人の会話が楽しいし、ファッションもきれいだし(私の趣味ではないが)、過激すぎる成り行きにもそこここでユーモアや救われる話も挿入されていて、見終わったあとになんらかの 満足感が残るからだ。 シーズン3になると4人の崖っぷち主婦たちの周囲から1のころの登場人物はかなりいなくなってる。それぞれの子どもたちもめまぐるしく活躍してくれる。今からさらにどんな すざましいことが起こるのか想像もつかないが、一般の視聴者はそれを期待しているのだろうか(特に日本で)?多少の刺激的な話は必要かもしれないが、私としては彼女たちの日常の辛らつでユーモアのある会話や、目的に向かって、なりふり構わぬ行動を起こす元気よさを観るだけでもけっこう満足なのだが・・・。 |
10月14日(土)(2006) | 「(続)あかんたれ」ついに最終回(KBC九州朝日放送) |
2月より見続けました!そしてついに「最終回」を見終わりました!この何回目かの再放送ドラマ「あかんたれ」(紹介文としてはたとえば、
ココを見て)、今回の初回はたぶん、1月中旬〜
2月初旬くらい(*注1)だと思うが、私は2月の中旬に何げに見たのが病みつきになり、その後、一日テレビの工事で家中のテレビが見られなかった日を除いて、すべてほとんどオンエア時に観ていました。(閑でスミマセン・・・)
何がそんなに面白かったのだろうと思ってみるが、それを文章にするのはなかなか厄介だ。特に最終回にいかにも昔の修身のような「親孝行物語」めでたし、めでたし、で終わられると、そんなものを観るために何ヶ月も テレビの前に1時間(2話分)も座っていたのではないといいたくなる。世の「あかんたれ」ファン{「あかんたりあん」(*注2)という造語もあるそうだ}は、ことに50歳以下のファンは皆そうだろう。 {*注1 実際は'05 12月20日前後らしい。(「あかんたりあん」掲示板参照)*注2 あえて今まで見なかったのだが何もかも終わった今見てみたらとても親切なファンサイトだった。ことに 「あかんたれ」用語はすばらしい!10.22更新} 主人公の悲しい境遇(手掛け<妾>の子)とか、逆境の中で徐々に目的を達していく一種の出世物語と聞くと、きわめてウエットな浪花節的なものを想像しがちだろうが、そこに大阪商人の ドライさ、きっちりと「決着」(このドラマのキーワード)をつけないと筋が通らない、話が進まないという姿勢が、視聴者に爽快感すら与えているのだ。また、同時に出演者名に「劇団喜劇」(調べたところ花登筐主宰の劇団)とあるように、関西喜劇人の 活躍(そこここにコントのような笑いあり)、そのはんなりした?船場言葉の温もりに悲劇的な要素は和らげられるし、またリアリティも増す。 まあ、どのドラマでも劇でもそうなのだが、ことにこのドラマは 登場人物の会話で話が進められていくので、一言も聞き漏らさないように真剣に見てしまう(別に難しいことを言っているのでもなんでもないけど)。というのも 一場面一場面が重要で、AだからBになり、Bになったから、Cになってしまった、という風に話が進行するので、とにかく止められなくなってしまうのだ。 出演者もお昼のドラマ枠としては豪華でバラエティに富む。主役の志垣太郎はまあ、顔で選ばれたのだろう。若旦那の沢村忠雄(憎たらしいくらいのはまり役)は映画出演などでかなり知られていたと思うが、分家の高田次郎(名演)、その周りの成田屋奉公人たちはほとんど無名といっていい関西のたぶん「劇団喜劇」所属の役者たちだ。 大番頭役の石井均だけは他のコメディでもお馴染みだったが・・。でもこの成田屋グループがまずいい。娘役の岡崎友紀(全盛期はアイドルだったような)、土田早苗はまあそこそこ、昼メロに出てちょうどいいクラス。 このドラマの一番の敵役(RPGで言えば大ボス)、これもはまり役、ご寮さんの小山明子や主人公の母親役の中村玉緒(特別出演の扱い)は映画人でもあり、大物クラス。あと、小山明子とともに、このドラマの裏の主役といっていい、 まあ、「神」扱いの問屋の旦那、糸茂に扮する小沢栄太郎や糸子(成田屋長女)が芸者時代に出会う旦那候補の隠居、内田朝雄のような芸達者名脇役がいる。それだけではない、 浅草出身の喜劇役者、谷幹一、関敬六、佐山俊二、「男はつらいよ」のタコ社長や三崎千恵子(おばちゃん)、コント55号時代と思われる萩本欽一(これはほんと一瞬の出演)、また女剣戟の浅香光代も登場(後半)。この人達はいずれも浅草演劇出身だと思われる。 それからまだある。往年の名画によく出演していた伊藤雄之助やこれも往年の女優高峰三枝子などのなつかしい顔もちょい役で出る。 一体、なんでこれだけのキャストを出せたのか不思議なくらいだが、これも花登筐先生の顔でだったのか、それとも、このドラマの勢い(高視聴率)からだったのか。 それらの有名、無名俳優が出演理由はいずれにせよ、この2年がかりの大作に花を添えてくれたのだ。そういう役者を見られるだけでも貴重なドラマと言える。 でもこのドラマに不満ももちろんあって、その最大は花登先生がもう少し計画性をもって脚本を書けなかったかということ。それで前半の「あかんたれ」も最終回は尻切れトンボに終わり、 「続」の方もまた時間が足りず、最終回で無理やり「決着」を付けた感じ。まあ、それも”最終ボス”に関してなのだが。その前までは最初の目的(ミッション)をきれいにクリアしていったのは さすがだった。主人公(秀松)と母親の意思は全くぶれずに最終話まで貫かれるのだ。ここがまた、現代のドラマとは異なったところではないだろうか。全く迷いというものなく、最後まで 目的を全うするというところが・・。 今思い返してみて見ていて一番ツラかった頃はといえば、子どもから大人時代に変わってすぐのころ、若旦那安ぼんの女道楽の尻拭いに秀松が体を張って助けるところ、 と同時に長女糸子の薬問屋の息子(大和田伸也)との恋愛、ここをがまんすれば、後は最大の楽しさと言っていい、分家のたぬき置物事件へと進む。総じて私は 安ぼんの登場するところが歯がゆくて嫌だった。ことに中盤の愛子(生田悦子)との出会い、ずるずると名うての詐欺師にだまされていくところはいらいらした。でもそれもこれもなければ話は進まない。 一つのエピソードは全体の中ですべてなくてはならないものなのだ。そして「あかんたれ」ファンが「万歳!」を叫びたくなるのが、秀松を主人にというところと、最終回の前の回のこいさん(岡崎友紀)の結婚式の場面。 ご寮さんの言葉にやっとここまで来たかという感慨が・・・。長くなってしまいましたが、これで私の「あかんたれ」レポートは終わりにします。 さて平日午前の1時間がやっと解放されたので、滞っていた家事も少しは片付くことでしょう。でも私にはまだ楽しみが残っている。それはNHKBSで10月から 始まった「デスパレートな妻たち2」である。「1」の方はすでに集中放送で復習済み。(2話漏れたが)話が陽気に「デスパレート」過ぎるんでちょっと食傷気味になるかもしれないが、 4人の妻たちのキャラが面白いんで、見てて楽しい。、またいつの日かレポートしよう。 | |
4月22日(土)(2006) | 「忌野清志郎35周年記念ライブ」(4/15 BS2) |
大阪で行われたこのライブのタイトルが「新ナニワサリバンショー」というものだった。
これを見終わった後、なんとなくこのタイトルのことを考えていたら、な〜んだ、エド・サリバンショーじゃなく、大阪でやるからナニワなのかと気付いて面白かった。
そしてこの記念コンサートのゲストの一員でもあったHISというユニット名。このコーナーでも既出だが、なんでHISなのか?と気になっていたのだが、
これもはた!と”細野””忌野””坂本(冬美)”の頭文字をつなげただけなのかと気付いた。私はこのコンサートは
録画するほどでもないな、ちょっと覗いてみよう程度の考えで、しかも裏で「マトリックスリローデッド」があっていたもので、そちらもついつい気になって
またいいとこだけ観てしまっていた。それでHISは「500マイル」のとこは見れたのだけど、後は何か演ったのだろうか?
その後、矢野顕子登場で「ひとつだけ」を演るというのであわてて録画体制にはいったけど、まだDVDレコーダーの扱いにあまり慣れてなくて
録れてるのか、どうかあれこれしているうちにいい曲が終わってしまった。本当はそれで録画出来ていたのに、途中でいったん録画は止めてしまった。そしたら今度はモヒカン頭の中村獅童登場で「気持ちE」など演り初め、
わーと思ってみてると、清志郎とは切っても切れない古い仲間、ギターの仲井戸麗市がいつものニット帽を被って普段着っぽい生りでふらり登場。なつかしいロックナンバーを
繰り広げ大いにのった。(この辺からまた録画したけど)それから豪華ゲストメンバー一斉登場のフィナーレで「雨上がりの夜空に」を皆で歌う。大阪ということで特別ゲストの間寛平乱入という
サービスもあった。(寛平ちゃん、遠慮気味でもうちょっと芸披露してもよかったのに)でも一番よかったのはアンコールの仲井戸と二人で演った「夜の散歩はどうかね」。いわくありげの古い
ギター一本の伴奏によるしみじみとした曲で、ステージを二人の友情で満たすようないい雰囲気だった。
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3月19日(日)(2006) | 「神はサイコロ・・・」(終)「音楽・夢くらべ」「あかんたれ」 |
3月15日 「神はサイコロを振らない」(最終回)を見逃した・・・ 全9話のうち、実はもう1話見逃している。 そのエピソードは別に見なくても差し支えなかったのだが、最終回はやはり観ておきたかった。ビデオを録るのを忘れたのは いつもの10時からではなく、10時30分からの始まりだったので、その30分のずれのせいでついつい忘れてしまうのだ。(時計が合っていない、面倒、その他の理由でタイマー 録画してないので・・)で、気付いたときはさすがにショックだった。途中の1回なら諦めもするが、最終回だもの・・・。 早速、翌日に某掲示板のドラマ板で、あらすじを読ませてもらう。こういうときは必ず誰かが、「観るの忘れた!」とか、「録画に 失敗した!」とかであらすじを尋ね、また詳しくそれを語る人がいるから助かる。それを読むと、「けものみち」の最終回とは対照的に好意的に 受け取る人が多くて、このドラマの基調そのままの、さりげない別れに終わったようだ。読んでるとひとつ、ひとつのシーンが目に浮かび、やっぱり 観たかったなあと思った。でも結局のところ、前回に述べたように、数回観ていれば、このドラマのいいところは十分味わえる。ただ 話が話だけに、過去からワープしてきた人たちの運命はどうなるのかという、結末だけは最終回にしか分からないわけで、まああらすじだけは一応わかったのだが、 表情その他の細かい部分は想像するしかなくて残念といえば残念だった・・・。 3月16日 久々に「音楽・夢くらぶ」(NHK)を見た理由 NHK木曜日午後11時15分からは桃井かおり司会による「夢・音楽館」が NHKのバラエティとしては異彩を放っていたのだが、あのいつまでも”あこがれの青春スター”の殻を破れない中村雅俊にバトン タッチされてその名も「音楽・夢くらぶ」となってからは段々見なくなった。それが番組宣伝で偶然この日の出演者を見て 覗いてみる気になった。まず最近はお母さん役が多くなり、主に脇役として映画、ドラマなど多数出演するようになった薬師丸ひろ子、それとはなんの 縁もないと思われる、異色のユニットHIS(忌野清志郎、坂本冬美、細野晴臣)がゲストなのだ。 このHISというユニット、 私は全く知らなかった。忌野、坂本龍一の組み合わせは過去にあったが、細野(元はっぴえんど、元YMO)との組み合わせは意外だし、 それプラス坂本冬美というのは?である。でも細野はそれまでにも、たとえば元クールファイブの前川清やいしだあゆみその他のいわゆる歌謡曲 畑の歌手のプロデュースをしたり曲を提供していた記憶があるので、考えられないことではないのだが・・・。 薬師丸ひろ子はあのか細く震える高音の 澄んだ声で、名曲「セーラー服と機関銃」のテーマ曲や(これは聴いていないが)「Wの悲劇woman」(これは松本隆&ユーミン作)を 歌った。ちゃんと聴いたのは初めてかもしれないこの「woman」もとてもきれいで切ない曲だ。彼女のアイドル時代はいい楽曲に恵まれて いたのだなあ、と改めて思う。 さてHISの登場であるがこの楽曲がまたぶったまげものであった。タイトルが「パープルへイズ音頭」!と いうのである。もちろん、知ってる人は知っている、かの急逝した天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの衝撃のデビュー曲「パープルヘイズ(紫のけむり)」 を編曲したものだ。音頭が付いたのは先行で民謡歌手金沢明子の「イエローサブマリン音頭」(誰のアレンジ?)があるからだろう。 歌いだしの「パープルヘイズ!」のところがいきなりうなっているのもすごい。あ、その前に「ヨイヨイヨイヨイ」という掛け声も 入っていた。そしてギターのブレイクが入る前の歌い終わりの部分には、これもなんの脈絡もなく、クレージーキャッツの 「ハイそれまでよ」などのフレーズが入ってくるのだ。なんか、フォーククルセイダーズっぽい。こうやってHISの曲の説明文を 書いていると、いかにも世代がばれて若いもんにはついて来れんだろうなあ、と思われる。これは91年の作らしいけど、この1曲と 薬師丸ひろ子のきれいな声とすてきな歌を聴いたので大満足の音楽番組だった。ちなみに次回で最終回とか・・・。 3月17日(金) 「あかんたれ」絶好調! 最近ではすっかり楽しみにするようになった「あかんたれ」。おいおい、と自分に 突っ込んでみても「でも面白いもん」という答えが返ってくる。主人公秀松(志垣太郎)が成人してからの初めの方は成田屋の”とうさん”(土田早苗)と漢方薬問屋 の一人息子(大和田伸也)とのかなわぬ恋がメインで、それと同時にあほな若旦那安ぼん(沢村忠雄)のやりたい放題の女遊びの不始末などで、 ちょっとげんなり気味ではあったが、ここ1週間は急展開の面白さ。分家の”おったん”(高田次郎)が東京から帰って来て、(ここでは こちらまでが嫌な奴が帰って来たなあ、と煙たく思っていたのだが)この人が生来の欲深さとずるがしこさを存分に発揮するような 状況を作ってくれて、しかもそれが2日ともたないくらいで、悪巧みが徐々ばれてきて危機が迫ってきているのだ。どのエピソードもそうだが、 話の運びがとてもうまいのでのり易い。まず事件の発端があり、それを登場人物をうまく使って少しずつ周りを 埋めていき、うまく巡回しながら話が進んでいく。今やっている分家の金の入ったたぬきの置物事件は、奉公人たち皆を巻き込んで えらい騒ぎになっている。それが本当に喜劇の舞台を見るようにテンポよく、ボケたっぷりで演じられるので面白くないわけがない。 また関西の役者(どこの劇団所属かはよく知らないが)が多いのでボケはお手の物だし、船場言葉もそのゆるさに合っている。 次週が楽しみだ。 | |
3月12日(日)(2006) | ドラマ漬けの日々(3) |
「けものみち」(完) 「けものみち」も「神はサイコロを振らない」も回を重ねるごとに期待が薄らいでいくような 感じで観ていた。どちらも次回への興味というのが、さほど感じられなかった。最初の数回を観ればもういいところは出尽くしたといった感じ。 これ以上の面白さはもう出てこないと予想できるような・・・。「けものみち」の場合、そのせりふ回しや役者の演技など見せ場を 作ることには十分熱心だった。それで引き込まれはするが、テーマは拡散してしまい、エピソードのつぎはぎだらけのような印象を受ける。 女同士の闘いだけでも盛りだくさんだし、男と女の愛という点でも主人公を取り巻く3人の男性との係わり方のどれもがけっこう、大きな要素になっているし。 欲張りすぎといえば、それまでだが。原作を読んでないので、どこまでが、このドラマの創作の部分かが分からないのが残念だが、 ドラマだけを見ていた者にとっては、前作「黒革の手帖」の要素を多分に取り込んだ「けものみち」は消化不良気味となった。 全体を通しては詰め込みすぎの「なにがいいたいのかわからん」という感じではあったが、やはりケレン味たっぷりの演出は楽しめたし、 一つ一つのシーンの質は高かったと思う。冒頭、話が少し進んでから、テーマ曲が 流れ、タイトル画面〔米倉涼子が素肌に高価な宝石をまとい、トレンチコートの男(顔不明・・・黒谷役の男だそうだが)に後ろから 抱きしめられてる〕が現れるというシーンは音楽のせいもあり緊迫感があって好きだった。 | |
2月18日(土)(2006) | (続)ドラマ漬けの日々(オリンピックより今はドラマ) |
トリノオリンピックは実際開催されているのだろうか?というくらい「時差」という壁と選手の不振続き(いまだメダルゼロ)で、
テレビ的に全く盛り上がらないままである。まあ、女子フィギュアという華は残っているけど・・・。せめてスピードスケートで2個くらいは欲しかった・・・。男子
フィギュアの高橋選手にも期待してたんだけど・・・。 さて「けものみち」は若村麻由美が相変わらず怪演?している。内容のほうは、主人公民子を宝石デザイナーに仕立てたので、華やかにはなったけど、 松本清張原作の持つ社会性、政治色の方は印象が薄い。昔のNHKドラマのような薄幸の女を通して政治の暗部を暴くというような主題ではなくなってしまっているのが、ちょっと どうかなと思う。民子の生き方に焦点を合わせているから仕方ないけど・・・。 一方の「神はサイコロを振らない」。このスタッフを調べたら、「すいか」と共通なのは演出の人(映画でいえば監督?)1人だけみたい。 演出が同じ人だと雰囲気が同じになるのかな?「すいか」はちょっと異色のホームドラマだけど、こちらはSFというジャンルの原作があり、とても ホームドラマにはならないと思われるのに、主人公たちの会話はホームコメディあるいはラブコメディ風で、たぶん、全然原作とは 異なった雰囲気になっているはずだ。また新聞で読んだのだが、原作では94年からの10年なのに、そしてその10年には阪神大震災や オウム地下鉄サリン事件もあったのだが、このドラマでは96年からの10年という、あまりさしたる変化はなさそうにみえる 時期をあえて選んだという。関係ないけど、今拘置所にいる、ホリエモンが起業したのがちょうど10年前。まだインターネットが 一般にはそれほどなじんでないころだ。それはともかく、だからこのドラマのファンは原作のSF的な中身に興味がある人と、芸達者な主人公たちの 軽妙な会話、小林聡美の潔さやともさかりえの今風OL(客室乗務員だけど)が好きで見ている人の二手に分かれるだろう。 私は後者だけど。 さてもうひとつはまってしまいそうな連続ドラマがある。しかも平日の午前中に2話ずつ流されるという、大リバイバル ドラマである!それは口に出すのも恥ずかしいような、昔のおばちゃん、おばあちゃんが喜んで観ていたものだ。これにはまってしまったら、 「冬のソナタ」にはまった人をバカにはできなくなる。花登筐原作の「あかんたれ」である・・・。そのローカル局はその時間帯は昔ヒットした昼メロや(主に東海テレビ製作) 最近は韓国ドラマなどを流していたのだが(むろん、これらはパス)、また大した骨董品を掘り出してきたものだと、つい懐かしさで覗いたのが、運の付き。 昔親が見ていたのを半分軽蔑の眼差しで横目で見ていたもので、時には止めてくれ・・・えぐすぎる・・と思ったものだ。 今でもそのえぐさ、アクの強さは十分感じるが、それでもなんか続きをみたい気持ちは止められない。とくに子供時代は私の年代に なると、子供がかわいそうというよりその本妻の御寮さんがわが子をかわいがる気持ち、”手掛けの子”を憎らしく思う気持ち の方により共感というか、哀れさなどを感じてしまう。御寮さん役小山明子は打って付けである。このドラマが長く愛される名作?たる 所以は、全て舞台を見ているように会話のやり取りできちんと説明され納得させる丁寧な作りや、弱い者いじめのうじうじした暗い部分だけではなく、分かりやすく商売道を説き、究極のいじめの後は必ず誰かの 温かい助けや汚名返上でカタルシスを与え、番頭と丁稚女中さんなどの使用人が織り成す関西風ユーモア(ぼけ)で笑わす、などのドラマ技法が 盛り込まれているからだ。それこそが商人ど根性ドラマの大御所、花登筐の腕なのである。だけど主人公が成人になるとますます話は えぐさを増してくるので、ちょっと引いてしまう部分もなきにしも・・・だ。ことにBGMがモロお涙頂戴風なのが困る。 | |
2月6日(月)(2006) | けっこう、ドラマ漬けの日々(お久しぶりの書き込みです〜) |
気が付いてみると、2004年初頭に一度書き込みをしてから、ずいぶん、このコーナーご無沙汰
してたわけで、昨年全くテレビに関して言及していなかったのには驚いた。パソコンを開いてまで、感想を述べずにはいられないと
いうような番組がなかったからかもしれないが、それでも、ドラマでは2003年秋から2004年3月までの「白い巨塔」(フジテレビ)や、
1昨年の大河「新選組!」、あと宮藤官九郎脚本の落語とのコラボといっていい、「タイガー&ドラゴン」(TBS)など、かなり質の高い、
本格的なもの、刺激的なものがあり、毎週楽しみに観ていたものだった。それでもついにキーボードに打ち込むまでにはいたらなかった。これは単に
こちらの気持ちのゆとりのなさのせいかもしれないが・・・。 その3本のドラマに比べれば、そこまで刺激的でもないのだが、 今期、毎週観ているドラマはというと、「けものみち」(テレビ朝日)と「神はサイコロを振らない」(日本テレビ)だ。 「けものみち」は前回の米倉涼子主演松本清張原作「黒革の手帖」に続く第2弾なわけで、前回のファンだったから、その流れで観ている。 何がうれしいといって、前回同様、テレビ局がお金を掛けてくれていること。前回は元子ママの着物がすごかったが、今回は宝石。 あと、政界の黒幕(平幹二郎)のお屋敷の部屋とか、宝石事務所のインテリアとかも豪華だ。そして今回の「けものみち」の方が、 「黒革」よりも原作が原作だけに内容もより深いものになっているし、とにかく渋い役者ぞろいで大人の味わいを存分に見せている。 (特にどのドラマでもそうだが、佐藤浩市の演技は確実で渋くていい)あと、悪徳弁護士?役の吹越満や若村麻由美のエキセントリックな 演技も堪能できる。むろん米倉もそれなりにがんばっている。昔NHKで名取裕子主演で同じ原作のドラマをやっていたのはかすかに 憶えているが、あの当時NHKのドラマとしてはかなりセンセーショナルではなかったろうか。時代が近いだけに原作の雰囲気や 深さはより出ていたような気がする。政界の黒幕の不気味さもかつての西村晃の方がより怖さを感じる演技だったように思う。 まだまだこのドラマにも言いたいことがあるし、その他のドラマについてもおいおい語ろうと思う。ちなみに「神はサイコロ・・・」は 原作には興味なかったのだが、出演者を見てこれは観らねばと思ったのだ。なぜならこの「テレビ日記」でも数回取り上げた 「すいか」の主演2人(小林聡美とともさかりえ)にその妹(市川実日子の妹美和子)が出ているのだ。これは「すいか」となんらかの 関係があると見たのだった。同じ局だし・・・。 ドラマ漬けといったのには他にもあって、「白い巨塔」はわが地方では今現在再放送 中だし、再放送といえばもっと古い30数年前のドラマがまた午前中のローカル番組で放映されているのだ。それやこれやについてはまた、この次に・・・。 |
(2004/1/12) | |
1月12日(月)(2004) | 年末年始番組をビデオで観る |
今頃そうしている人もいると思われますが・・・。 といっても家の場合、12月31日夜9時のテレビ朝日系 「超常現象○秘ファイル4”世界はこうしてだまされた”」と元旦の「トリビアの泉」(フジテレビ)だけですが。(2日以降は、ほぼ観たいものが観られたので) 「超常現象○秘ファイル4”世界はこうしてだまされた”」の冒頭の「人類は月に行ったのか?アポロ月面映像のねつ造疑惑」これは本当に驚かされました! 以前からそういううわさがテレビ番組で流れていて、初めて聞いたときは、全く相手にしてなかったのだけど、 (そういうスキャンダラスなことを言って視聴率を稼ぐというようなきわもの的なものとたかをくくっていた) あの月面着陸の映像を見れば見るほど、ちゃちな感じで、真実は案外あんなものかもしれないが、言われてみれば、 という感じがしないでもない。 しかしこのフランスで作られたというドキュメントは、あまりにも大胆な 説で、スタジオにいるゲストも(メインはビートたけし)どぎもを抜かれた感じだった。 というのも そこに登場する証言者が元ニクソン大統領顧問で現国務長官のラムズフェルドや元CIA副長官、さらにキッシンジャー 元補佐官などの米国の政治に関わるVIPばかり。そしてこの映像を撮影した監督というのが、あの「2001年宇宙の旅」の スタンリー・キューブリックというからさらに興味は増す。しかもそれを監督の奥さんが証言するのだ! たけしがそのあまりに仰天すぎる内容に「でも本当は月に行っていました、って後ででるんじゃないの?」って 探りを入れるのもわかる。話の進め方もうまくて彼の75年の作品「バリーリンドン」の撮影で夜の場面を ろうそくの灯りだけの明るさで撮る特殊なレンズをNASAから借りたなどというエピソードも入る。 ここら辺までを半信半疑で聞いていたのだが、この撮影でいろいろなミスをしているという説明の最後に、 月面にキューブリックの写真が置かれている画像が出てきたあたりで、「これはよくできたブラックユーモアだ・・・」 と気付かされる。それでも唯一事情を知っている女子アナウンサーが「実はこれは去年のエイプリルフールにフランスで 放送されたにせドキュメントです!」ってはっきり宣言するまで、まだ半信半疑状態が続いていた。 ではあの証言者たちは、いったい・・・!?と誰もが思うが、これも全部本物が演技をしたのだという。そういえば、 当の3人の飛行士の一人オルドリンも出演していたのだ。この番組を放送した局は本来はNHK教育テレビのような 教養番組を放映するお堅い局なのだそうだ。だからみんなも快く出演したのだという。出来の方もすばらしいの 一言だった。こうして疑惑は笑い話として否定されたわけだが、それでもまだ「本当に人類は月に行ったのか」と 疑っている科学者もいるという。たとえばその次に出演した大槻(助?)教授とか。 そのあとのさまざまな超常現象に関する話はこの最初の話題があまりに衝撃的だったせいもあり、 長時間にわたり透視やUFO関係、未確認動物などの追跡があったがさほどの衝撃はなかった。 |
MY TV 日記(2003.4〜11) |
「NHK夜11時台」「すいか」「徳永有美・ウッチャン」「君島十和子」他 |
MY TV 日記(2003.3/ 3〜3/29) |
「生林檎」「おしん」「室井佑月」「松任谷由実」「三浦和義」他 |
MY TV 日記(2003.2/17〜2/28) |
宇多田ヒカル、綾小路きみまろ、坂下千里子、「やまとなでしこ」 「蔵」、「GOOD LUCK !!」、徳永有美他 |