(2010年4月、12月) | |
「あかんたれ」「デスパレートな妻たち」などはこちら | |
12月25日(土)(2010) | 2010年 私の観たドラマ |
2010年も押し詰まったので、今年私が観たドラマをまとめておこう。 (順 不同)「龍馬伝」(NHK大河ドラマ)「ゲゲゲの女房」(朝の連続ドラマ)「蒼穹の昴」(NHK) 「新参者」「うぬぼれ刑事(でか)」「SPEC」(いずれもTBS系)「フリーター家を買う」(フジテレビ系)「セカンドバージン」「坂の上の雲」(いずれもNHK) 「デスパレートな妻たち5」(NHK BS)え!たったこれくらいだったのか。下の欄の「我が家の歴史」は単発のスペシャルドラマだが。そういえばもうひとつのTBSの大型ドラマ「99年の愛」も付き合いで観てしまった。 主だったものの感想を述べておこう。 この中で従来のいわゆる”ドラマ”という枠からはみ出した感があるのは、宮藤官九郎脚本の「うぬぼれ刑事(でか)」と堤幸彦監督の「SPEC」だ。いずれも若者好みというか、十代からせいぜい四十代 までの多分男性の方が視聴者は多かっただろう。「うぬぼれ・・」の方は長瀬智也、「SPEC」は戸田恵梨香主演ではあるが・・・。 だいたいクドカンドラマは男子の人気の方が高いと思われる。地元の男子の仲良しグループの話とか が多いからか。クドカンが脚本に加わっているなら、あるレベル以上の面白さは保証されていると思うし、それは裏切られていない。この「うぬぼれ・・」も名作「タイガー&ドラゴン」主演の 長瀬を使い、刑事ものという今、最も安全な設定で、一話ずつ事件が起こり、犯人逮捕までいく。その女の犯人に必ず" うぬぼれ刑事"(長瀬)が惚れるというのが、まず定型としてある。事件そのものもけっこうよく出来ているし、犯人となる 女優さんたちも魅力的な人が多い。(小泉今日子、戸田恵梨香、蒼井優、石田ゆり子、etc.元妻は中島美嘉)それに”うぬぼれ”の家族とのからみがあり、そして一番このドラマの要になるのが、夜な夜なバーに集まる恋話好きの仲間たち(生田斗真、要潤、坂東三津五郎、”おぎやはぎ”の矢作ら)だ。 ここまで書けばクドカンドラマを観たことのある人なら容易に想像出来るクドカンワールドだろう。そのバーにはマダム(森下愛子)がいて、口は利けるのだが、ほとんど話は筆談という、ひところ話題になったホステスのギャグだったりする。 息のあったセリフの掛け合いの面白さ、途中でミュージカル風になるなど、50分間をフルに楽しめた。 「SPEC」はより若い世代が夢中になったったドラマで(視聴率は10%前後で振るわなかったが熱心なファンの多さではかなり上位と思われる)、私などが口を出すのも憚られるのだが、個人的に世代を超えて面白く観させてもらった。 これもまあ、刑事ものといえばそうなのだが、事件の中身は尋常なものではない。SPEC=超能力といっていいと思うが、まずそれぞれのSPEC の持ち主がからんだ事件がおき、それを”未詳”と呼ばれる課の3人(戸田恵梨香と加瀬亮、上役の竜雷太)が追求していくというのが一話ずつあって、また全体を通しての謎の部分が徐々に明らかになるという流れ。このドラマは1999年に 放送された「ケイゾク」というドラマの続編らしいのだが、私は残念ながら観てないのでその辺はわからない。「ケイゾク」の女刑事もかなり変わった面白いキャラだったらしいが、今回の戸田恵梨香扮する刑事も理系の頭脳抜群で(京大出身) ぶっ飛んだキャラの持ち主。長い髪はほとんど梳いたことがないようなぼさぼさで、味オンチの大食い。好物は餃子。片腕は負傷していて包帯をまいているので右手一本しか使用できない。いつも赤いキャリーバッグを持ち歩いている。 言葉はヤンキー風。同僚の「命捨てます」の元SIT隊員の生真面目な加瀬亮としょっちゅう殴り合いのけんかしている、といった具合。戸田がまさに体当たり演技で気持ちいい。加瀬もたけしの映画でやくざやったらしいが、ひところの気の弱い青年の 面影は払拭され、これまた暴力的な刑事を熱演した。 一話ずつが完結しながら、最後まで謎が残り、最終回で解決というスタイルは、「新参者」もそうだった。これは東京人形町を舞台に、殺人事件を捜査していく刑事(阿部寛)が ひとつずつ事件に関わる謎を解くと、そこにはその家族のちょっとしたいい話が出てくるという、人情話で綴られていく。これも出演者が皆よかったし、阿部寛もいい味を出していた。ドラマの質は高かったと思う。 個々に感想を述べれば長くなるので、 あと、付け加えたいものだけ述べると、「龍馬伝」は前にも述べたが、私は武市半平太(大森南朋)や広末涼子の出ていた前半部分が特によかったと思う。「フリーター家を買う」はまずタイトル(あと出演者)に惹かれて観始めたが、初回の勢いが段々普通のドラマになっていったのが、 残念だった。でも甘いけど悪くはないと思う。とにかく、主人公(嵐の二宮和也)やその家族(父竹中直人、母浅野温子、姉井川遥)の演技がそれぞれよかった。あと、姉の姑を演じた鷲尾真知子が昔の庶民派タイプではない病院の院長婦人を堂々とこなしていたのはさすがに ベテランだと感じ入った。それと二宮は天才だと思う。 ”演じる”という点では「蒼穹の昴」の田中裕子の西太后は堂々と落ち着いていて、また老いた感じも絶品でその衣装や髪型とともに、あのドラマの見所だと思った。 最後に去年から続いているNHKの「坂の上の雲」(年末だけの放送)は制作費も時間もスタッフも贅沢に使っているだけあって、 見応えのある作品に仕上がっている。今現在の日本ドラマ界の志、技術、演技の粋を集めた作品になっていると思う。 | |
4月25日(日)(2010) | 私の「三谷幸喜作品」評 |
4月9日からの3日間、フジテレビ開局50周年記念のドラマとして三谷幸喜脚本の「わが家の歴史」が計8時間にわたって、放映された。 視聴率も20%台が取れたようで、数字的には成功ということになろう。しかし・・・である。そもそも三谷幸喜に”純粋な”ホームドラマが、家族愛だとか、恋愛とかが書けるかという話である。 しかも、戦後史を背景にである。戦後史というからには、ただトピックス的なこと(たとえば、南極に置いてきた犬のタロとジロの話だとか)や得意の芸能史ばかりではない。砂川事件だ、安保闘争だ、左翼運動だ、と 政治にも世相にも目を配らなければならない。そんなこと出来るの?と聞くのはプロの脚本家には失礼に当たるだろうけど・・・。 もっともここに登場する家族はごく平均的な一般家庭の代表というわけではない。主役の柴崎コウのお母さんの富司純子くらいはまあ、ごく普通の母親像かもしれないが、後の人々の生き方は少し世間とは、ずれているというか、 あるいは突拍子もない行動に出るといった家族ではあるのだが・・・。その家族の”涙あり、笑いありの”戦後史(冒頭部分は戦中)の中に、歴史的な出来事と代表的な著名人を網羅するという 欲張りな、まるで「人生ゲーム(私はやったことはないが)」(戦後史版)のようなドラマといえばよいのだろうか。作者が一番楽しんだ部分はたぶん、昭和の戦後史を代表する著名人たちのキャスティング(これには当たりはずれがある)だろう。メインの家族が豪華な上に 主役級の役者を使い捨てにするこの配役は、こういう記念ドラマの醍醐味かもしれない。特にエノケンや古川ロッパなどの往年の喜劇役者を描くことは作者にとって本望だったのでは、と私は思う。 というのも、「朝日新聞」に連載されている、作者のエッセイを毎週楽しみに読んでいるので、彼の嗜好とか、性格などから容易に想像がつくからだ。 細かいところをいちいち取り上げると長くなるし、それほど、語りたいドラマでも ないので、結論的なことを言うと、要するに「人間ドラマ」として見ると、人物の描き方が浅いのだ。これは彼のドラマや映画のほとんどについて言えることかもしれない。(断っておくが、私は演劇作品は全く観ていない) 登場人物はへたすると作者が動かす駒のように動くだけで、面白い場面もコントを見ているようと言えなくもない。ただ、作者が要所、要所で力を入れて書いた部分や、役者の個性が強いとか力があるとかだと、ドラマらしくなる。 役者でいえば、先に挙げた富司純子や(柴崎コウを始め娘たちもそれぞれいい個性は出しているが)お父さん役の西田敏行、柴崎の愛人(ほぼ夫)役の佐藤浩市などの力が発揮されているシーンや、古川ロッパに扮する伊藤四郎の貫禄の演技などはドラマに厚みをもたらす。他にもいろいろ突っ込みどころはあるが、ここまでにしておこう。 三谷幸喜脚本のテレビドラマ(初期のものは何本か抜けている)や監督も兼ねた映画はほとんど観たが、(昔のドラマは昼間の再放送で、また映画は全部テレビ放映のもの)、私が面白かったと思うのは映画では「みんなの家」、ドラマでは「新選組!」と「HR」くらいだ。 彼のヒット作「古畑任三郎」は本家の「刑事コロンボ」の足元にも及ばない(彼にも言い分はたくさんあろうが・・・)。 ただ、「古畑」は最近昼間の再放送でまとめて観たのだが、犯人の設定の仕方とか、プロットの立て方とか、作品によってはその才能の一端をうかがい知る事が出来るとは思った。 映画「みんなの家」は元々実際の三谷家で起きた話が元になっていることもあって現実味があり、まあ、ホームドラマと言えないこともないのだが、なんといってもキャスト(ココリコの田中と元女子アナの八木亜希子の夫婦)がよかった。 そしてスタジオに観客を入れて演じたシチュエーションコメディ「HR」の何本かは彼の才能がいかんなく発揮されていた。でも私の中で一番当たりはずれのない、毎回楽しませてくれるのは、朝日新聞連載の 「ありふれた生活」というエッセイだ。その中身は家のペットのことから、作品の構想、製作過程、好きなハリウッド映画や監督の話、周りにいる親しいタレントさんやあこがれの女優さんのこと、大きなイベントでの彼の言動など、決して「ありふれてない」 特別な1日を見せてくれて、ユーモアとほのぼのが程よいエッセイとなっている。 もう一つ付け加えると、今NHKEで放映されている人形劇「新三銃士」も彼の脚色だが、あの遠く懐かしい、今や伝説のと言っていい「ひょっこりひょうたん島」(井上ひさし、山元護久作)やその後の「新八犬伝」「プリンプリン物語」(石山透作)の 斬新さ、面白さ、奇抜さ、には遠く及ばない。(人形自体はよく出来ている・・・)。でも終わりまで見続けるつもりでいる。原作自体が面白いので・・・。 | |
4月18日(日)(2010) | 坂本龍一「SCHOLA」開校(NHKE) |
4月3日(土)NHKETV(昔の教育テレビ、いつからこの名前になったのだか・・・)午後11時45分から始まった坂本龍一”教授”の音楽教室「SCHOLA」。1年くらい前、新聞に、次世代のための音楽全集みたいな
ものを編集したい、そういう年齢になった、みたいな記事が載っていたのだが、それのテレビ版なのか、音楽の歴史全般の中でいくつかの重要なポイントに光をあて、講義したり実習したりしていこうという番組のようだ。坂本龍一のほかに、社会科学や文科系の音楽論の
講師(全員大学教授、ポストモダンで高名な浅田彰が1回目に登場)なども参加して、坂本を含む3人の講師たちの鼎談の形で講義は行われる。最初の題材は「BACH」(バッハ)。「音楽の父」とも言われるバッハの曲は、いかにそれまでにあった音楽と異なりより現代に近いか、というようなことに始まって、その
音楽理論、作曲法みたいなことをひも解いていく。それとともに様々な楽器を持った学生たちとバッハの曲を基にしたワークショップを龍一先生ともう一人の講師(音楽史専攻)といっしょにやるといった内容だ。
そこまでクラシックやバッハに詳しくない私でも充分興味深く、面白くみられる。特に2回目の、今で言う編曲の部分が面白かった。「コラール」と呼ばれる昔からあったプロテスタントの聖歌の単純な旋律の1節をいろんな編曲で複雑な曲にしていく、それがその当時の音楽家の腕の見せ所だったらしい。
そのようにして出来た曲が、私たちがよく耳に馴染んだバッハの作品(「カンタータ」)に変身して登場しえっと驚く。そのワークショップでも生徒たちがいろんな楽器で編曲を試みる。第3回の「通奏低音」まで見たが、これは期待したほどでは
なかった。学生たちも楽器によっては難しい試みになるので、あまり盛り上がらないのだ。まあ、でも初回のバッハから(計4回)次はどの作曲家あるいはジャンルにいくのかを含め、楽しみではある。たった30分の番組だが。
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4月10日(土)(2010) | 2010年はドラマも充実してそう・・・ |
1年跳ばしてしまいました。'09年はどんなドラマを観たっけ?最近まで観ていたのは「不毛地帯」(フジテレビ)。「白い巨塔」のスタッフだと思ったから(出演者もかなりかぶっていた。主演の唐沢寿明しかり)
期待していたが、前半が盛り上がらなく、視聴率もフジテレビ開局50周年記念作品にもかかわらず低かったらしい。でも後半はけっこう引き込まれたし、充実していたので、前半の
暗さや説明的で一本調子な感じが惜しまれる。 さて、2010年に移ろう。まず、テレビのお世話になったのは、バンクーバー冬期オリンピックである。 なんといってもフィギュアスケートは時間帯も丁度日本時間のお昼ごろに行われたので、かぶりつきで観てました。私のフィギュア観戦歴は(テレビでの)、今、女子選手がほぼ全員取り入れているビールマンスピンの 技を最初に披露したビールマン選手が、NHK杯に出場したくらいから観ている。もちろん、伊藤みどりのすばらしいジャンプなども記憶にある。 で、荒川静香が運よくトリノで金メダルを取り、また浅田真央という傑出した選手が登場しキムヨナというライバルを得、さらに男子も強くなってきたので、ここ数年は毎年そのシーズンを楽しみにしていて、 バンクーバーオリンピックはその集大成であったのだ。あとはカーリングが面白かった。解説者の人のよさそうなおじさんぶりも 好感持てたし、初めてカーリングのルールを知った。 オリンピックが終わると番組改編でどうでもいいようなスペシャル番組がこのところ続いているが、ドラマの方はいろいろ期待が持てそうである。 まず、年末にあったNHKの「坂の上の雲」(第一部)に少し触れておかねばなるまい。これは大河ドラマ終了後の時間帯に第1部が放映された。なんでも3年越しの放映という大作である。 明治維新後の日本っていままであまりドラマの世界ではお目にかかれなかった時代ではないか。柔道の「姿三四郎」ってこのころ?(古い古いドラマですが・・・) あとは夏目漱石の作品のドラマ化とか。切った張ったの幕末から一気に近代国家の仲間入りし、世界の列強と戦わなければならなかった日本国、それを動かしていくエリートたちの一言で言えば「頑張り」には、 目を見張るものがある。冒頭のナレーションにもあるように、”坂の上の雲”(頭上にある理想像)を見続けなければならなかったのだ。とにかく金と時間がかかっているので、1シーン1シーンが見応えのあるものとなっている。あまりにテーマが大きいので通り一遍の感想しか述べられないのが残念だ。 その金と時間をたっぷりかけた画面の後を次ぐように始まったのが今年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」だ。 民放のヒットドラマ(「HERO」など)の作者福田靖が担当する とは聞いていたが、今までの大河とあまりに異なった撮影法や演出で驚いた。あくまでリアリズムに徹するというか、髪の結い方にしろ、住まいの光線の具合にしろ、庶民の庭の風景、賑やかな街の猥雑な感じなど すべて生々しく自然な感じなのである。主役の福山雅治もアイドル的な彼の持つ他の要素は微塵も感じられず、ごくごく龍馬として存在している。武市 半平太の下級武士から這い上がる暗い情念というようなものも大森南朋から感じられるし、他にも広末涼子を始め、いい味を出している役者は多数いる。ただ、あまりに暗い部分を 強調したり、登場人物が汚れ役だったりする演出が、少し過剰すぎるような気もする。でもこれからもまた魅力的な役者が続々登場する ようなので楽しみである。 次回はシーズン5に入った「デスパレートな妻たち」や同じくフジテレビ開局50周年記念の三谷幸喜 作品などを取り上げるつもりだ。 |
(2008年12/30) | |
12月30日(火)(2008) | 2008年私が観たドラマベスト5 |
2008年初書き込みにもかかわらず、もう師走の30日です・・・。今年は特に10月以降のドラマにはまるものが多かったので、
なんとかここに記録を残しておこうと思い、重いページをやっと開いた次第。では、早速、今年、特に後期を中心に、私のベスト5を披露しましょう。 1 「風のガーデン」(フジテレビ系) 2 「流星の絆」(TBS系) 3 「SP」(フジテレビ系) 4 「篤姫」(NHK) 5 「四つの嘘」(テレビ朝日系) 同 「SCANDAL」(TBS系) <総評>「1」と「2」は実は途中までは逆の順位を付けようと思っていた。「1」の前半は、中井貴一扮する麻酔科医白鳥貞美の病院内での医療行為や会話などは 結構リアルで、臨場感もあり、やはりすごいなあと思うものの、そのプライベートのいろんな分け有り部分だとか、奥田瑛二扮する村上ファンドを思わせるような投資家(?肩書きはよくわからなかった)と政治家の繋がりだとか という部分は、世相としても少し古い気がして、倉本聡はクドカン(2「流星の絆」の脚本が宮藤官九朗)に負けてるなと思っていたのだ。しかし、終盤になり舞台が富良野に移って、 緒方拳扮する貞美の父が住む、白鳥病院の居心地のよさそうな家や、孫(黒木メイサと神木隆之介)が働く「風のガーデン」の自然に咲いてるような花々の美しさがしみじみと心に染みて、もちろん、終末医療の理想像を提示する ストーリーのよさもあって、やはり貫録勝ちであり、1年がかりのていねいな制作の勝ちだと思い、「1」にしました。 「2」は原作が東野圭吾のベストセラーなのだが、両親を殺害した犯人を3兄弟(兄、弟、血の繋がらない妹)で探し出すというのが原作の大筋だろうが(原作は読んでいない)、クドカンタッチの若者のつながりの中で オリジナルのミニドラマ(コントといってもよい)を挟み、そこで兄弟協力して詐欺を働き金を稼ぐというもうひとつのストーリーをひねり出す。残念なことに最初の2回を見逃しているので、どういう経緯で詐欺を始めたかは知らない。 (TBSの公式ホームページを見ればだいたいのストーリーはわかるが)もちろん、私には原作の部分でなく、オリジナルの部分が非常におもしろかった。 私は遅れてきたクドカンファンなので、初期の作品を観ていず、まだ彼の手法が目新しいのだ。 「3」は2008年前半で終わっていて、総集編もその後あった。 主人公の岡田准一がまずかっこいいし、同僚の真木ようこもクールでよかった。話はまあ、劇画風とでもいいますか・・・。脇役もクセのある役者がそろっていた。 「4」は国民的なブームになった。私はこの大河ドラマが当たったのは、ひとつには脚本の分かりやすさであり、 女を強く、男を弱く描くところであり、なんといっても「大奥」の中での女の戦いに、女性は興奮し易いという昔からの法則が功を奏したのではないかと思う。 「5」はまず、女性5人が主役というところからして、もう「デスパレートな妻たち」の設定を踏襲している。そのうちの一人が初回で消えるというところまでも・・・。明らかに二つのドラマの脚本家、井上由美子と大石静は 「デスパレート」を相当意識して書いたに違いない。もちろん、中身はかなり違うものになってはいるが・・。「四つの嘘」の方がよりリアルな女の生活や心情を描いている。永作博美のうつろな笑顔がそれにあっていた。 「SCANDAL」はよりファッショナブルで物語性を持たせているというか、推理仕立てになっていて、その中にも女の友情であったり、幸せであったりを考えさせるドラマにしている。 いずれのドラマも私は毎週楽しみに観ていた。「篤姫」以外は録画で観ていたけど・・・。こんなに毎週観るドラマがあったのは記憶にないくらいの、私にとっては充実ぶりでした。他にも「バチスタの栄光」も観てたし・・・。 そういえば、「流星の絆」と「バチスタ」にはお笑いが本職の人がけっこう重要な役に出ていて、後で気付いたのだが、あまりにうまいのでびっくりした。 |
MY TV 日記(2006.2〜11) |
「デスパレートな妻たち」「あかんたれ」「忌野清志郎35周年記念ライブ」他 |
MY TV 日記(2004.1) |
「「超常現象○秘ファイル4”」 |
MY TV 日記(2003.4〜11) |
「NHK夜11時台」「すいか」「徳永有美・ウッチャン」「君島十和子」他 |
MY TV 日記(2003.3/ 3〜3/29) |
「生林檎」「おしん」「室井佑月」「松任谷由実」「三浦和義」他 |
MY TV 日記(2003.2/17〜2/28) |
宇多田ヒカル、綾小路きみまろ、坂下千里子、「やまとなでしこ」 「蔵」、「GOOD LUCK !!」、徳永有美他 |