M Y T V 私のテレビタイム |
03/2/17開始 |
過 去 の MY TV |
ゴールデンに進出した「とくダネ!」 (フジテレビ系 火曜19時) |
どうした? 最近のシット・コム「HR」 (フジテレビ系 水曜午後11時〜11時30分) |
毎週楽しみなシット・コム「HR」 (フジテレビ系 水曜午後11時〜11時30分) |
”独占スクープ”キム・ヘギョンインタビュー (フジテレビ02/10/25) |
イノセVS抵抗勢力、イノセ&ノサカVSハマコー 爆笑対決 (「TVタックル」テレビ朝日系) |
2002FIFAワールドカップTV観戦日記 (02 6/1〜6/30) |
テレ朝系連夜のドラマスペシャル(「張り込み」「結婚の条件」) (02/3/2〜3) |
衆議院予算委員会「NGO参加拒否問題」参考人田中真紀子発言 (02/2/20) |
山田太一ドラマ「この冬の恋」(2月1日) |
ゴールデンに進出した「とくダネ!」
「とくダネ発 GOガイ!」(フジテレビ系 火曜午後7時) |
フジテレビ番組編成局(?)のどういう戦略だか、
朝のワイドショー「とくダネ!」の増刊号(号外)がゴールデンタイムにやって来た。「とくダネ!」自体も
一応朝のワイドショーとしての成果は上げているし、司会の小倉智昭は夜の番組の司会者としても顔なじみ
ではある。しかしなんで今、この時間帯で朝ワイドの続きをやるのか。火曜日夜7時のライバルと言えば、NHKのニュース(これは大きな出来事が起きたときはあなどれない視聴率を
上げる)とご存じ、裏技でおなじみ「伊東家の食卓」がある。どうもねらいは「伊東家」ではないのか。 家族で見る番組、ことに主婦に人気のこの番組の対抗策として、主婦にはワイドショーでおなじみだし、早く 帰って来ただんなにも”ニュースでは聞けない情報”という謳い文句でアピール出来る。小さい子供にとっては 同じ時間帯には「ポケモン」があるし、中学生以上だと関心を持つ子もいよう。どうも「伊東家」ファン崩しの ような気がするのだ。 今実際ニュース番組への関心は高いと思うし、もっと詳しく知りたい、もっと分かりやすく 知りたいという内容がいっぱいある。朝やお昼のワイドショーでも結構丁寧にやっているのだが、 それをもう少し掘り下げて、あるいは時間をかけて取り組める番組ということだろう。 初回は2時間枠で、 北朝鮮のテポドンがもし東京に飛んで来たらというシミュレーションドラマを目玉に、竹中平蔵金融担当大臣(他にも 肩書きがあったと思うが)をゲストに日本経済の話、あとはあまり記憶にない・・・。そして2回目の2月11日 は人気格闘家ボブサップを追っかけての次に北朝鮮関連で「北朝鮮の人は集会に本気で(マジで)参加してるの」みたいな タイトルで脱北者からの情報を元に構成された実写混じりの映像を作って見せた。これが面白く、ピョンヤン 郊外に住む夫婦が勤務先からの命令で反米集会にかり出される話で、なんと集会のあるピョンヤンまでは 5時間の徒歩、おにぎり持参、(皆の前で食べるから見栄をはって白米のキムチ入りおにぎり)、トイレは 参加前にしっかりしておかないと、始まってからは氷点下近い野外でトイレには行けないとのこと。幹部一人一人の長い 演説を寒い中でじっと耐えて聞く。そして時々拳をあげてシュプレヒコール。だが最初は義務でやっていても 大観衆の中、そんなことを繰り返していると、だんだん気持ちが高揚すると言う。そんなもんだろうなと想像 出来る。北朝鮮の人民の金正日総書記を讃えるシーンはよく見かけるが、半分演技、半分本気が正直な気持ち なのではないのだろうか。少しは信じてなければ救われないというような気持ち・・・。 これが徹底的に 金正日崇拝、反米、半日、共産主義思想を受けた子供たちや若者たちはもっと真剣で必死のようだ。 これは別の番組(テレビ朝日「スーパーJチャンネル」)で見たのだが、よど号乗っ取り犯の日本人妻( 有本さん誘拐犯、日本に帰国している)とその子供(娘)との会話のテープを聞いた。それは見事に 思想教育が浸透していた。ましてその子はよど号乗っ取り犯の革命思想の洗礼も受けているからなおさらだ。 (語尾が「・・・わけ(よ)。」というのも何かあの年代を思わせてなつかしくもあった) そんなこんなで この「GOガイ!」、結構興味深い内容が、食事中、気軽に見られて多少の勉強にもなるし、いいと思うのだが、 今後はいかにタイムリーな話題を違った角度から取り上げられるかに掛かっていると思う。 アシスタントの笠井アナは若い主婦には受けがいいと思われるが(TBSの安住アナほどでは ないにしろ)オセロの片割れ中島はどうなんだろう?誰にアピールしてるのか。バラエティー色を出そうと いうことなのか。 |
どうした? 最近のシット・コム「HR」
(フジテレビ系水曜午後11時〜11時30分)) |
前回のこの欄で褒めちぎった「HR」。褒めた途端に面白くなくなる(ダメになる)というのはよくあることだが、
その通りになってしまった。あの中国人ホイさん登場の回では、最後に奇跡がおき、きれいにオチが付いて感動したが、その後
全く不調な「HR」である。 その「ホイさん登場」(正式タイトルは憶えてない)以前は2度ほど見落として いるのだが、失望するほど出来の悪いものは無かった。その後の「HR」は見逃さずに見ているが「ホイさん」の次が あまりよくなく(「田淵ジョー、現る」マドンナ役の篠原のボーイフレンド登場)、その次の「八木田さん(國村隼)の恋」は まあよかった。古典的な「シラノ・ド・ベルジュラク」(?)の手法を入れつつ、最後のオチが笑わせた。 問題はその次から。「ホイさんのハムレット」その続編「クリスマススペシャル」、ことに本編と思われた「クリスマス スペシャル」が見事に期待はずれ。役者にあれだけの扮装(「ハムレット」の)をさせておいてあれは ないだろう、と言いたくなる。奥田民夫のエンディングの曲の生演奏で時間稼いだって感じがするくらい中身がない。 その前がこの本編の前振りというだけで面白くなかっただけにこの本編に期待大だったのに・・・。 そして来週は早くも「総集編」(今までの)。やっぱりタネ切れとしか思えない。それか他の仕事が忙しく なってこの”日本初のシット・コム”と勢いこんでたドラマだが、 視聴率に見合った仕事でいいなどと、手抜きしようと思っているのではないだろうか。 「2チャンネル」にも このドラマのスレッドがたっているが、言うまでもなくあの厳しい口コミ世界だから、最近のものは特に失望の声が多い。 年が明けて後10回分くらい残っていると思うが、果たして立ち直って行くのか。期待はずれでも 見続けていくとは思う。どこかヒットを期待しながら・・・。 |
毎週楽しみなシット・コム「HR」
(フジテレビ系水曜午後11時〜11時30分) |
朝日新聞夕刊(11/19)の「週刊TVナビ」でも取り上げられていたが、この舞台とドラマの中間のような
(どちらかと言えば舞台が勝つ)日本初の”シチュエーション・コメディ”(略してシット・コム)「HR」
は期待通り面白い。日本初の冒険がこれほどすんなり受け止めて観られるとは正直思わなかった。
いや全国の視聴者の方はどう感じてるのか今のところ分からないが、私個人はとても満足している。 シット・コムとはアメリカのホームコメディなどで見られる公開放送で観客の笑い声などが入っているもの。 昔懐かしい「ルーシーショー」や「奥様は魔女」などが代表的なものだ。そういう番組を観て育った 脚本・演出家の三谷幸喜の意欲作。彼の新聞連載エッセイでこの企画を知ったとき、面白そうだが30分ぶっ通しの 一回きりの収録ということやあまりにレトロ風なそのスタイルが冒険過ぎやしないかと心配になったものだ。 そこは舞台での数々の成功をものにし(うわさで聞くだけで実際に観たことはないのだが)、またテレビドラマ でもヒット作を出している(中には視聴率を取れないものもあったが)彼の力を存分に発揮して、かなりのレベルに 達していると思う。実際彼の舞台を観ていないのでそういう完成された作品とこの30分の舞台を比べることは 出来ないのだが。 出演者もいい。夜間高校の先生役の香取慎吾、もう一人のクールな先生今井朋彦、生徒役は物わかりのよい世話好きな商店主、小野武彦、 ちょっとワルなマドンナ役の篠原涼子、コワモテだがかわいい、建設現場の作業服姿の國村隼、ベッカムヘアの中村獅童、気弱なサラリーマン 白井晃、毎回とんでもない衣装のちょっと変わったおばさん戸田恵子、それに地味めの女の子酒井美紀、 この人たちが繰り広げるささいな日常から話が広がり、もつれ合い、ひっくり返り、そしてあるところに収まる、 という流れの喜劇。11月20日放映の分は生瀬勝久が奇妙な中国人生徒に扮してゲスト出演し、人情で押していき、最後には シュールで終わるというなんとも小気味のよい落とし方で感動した。この最後の決着をどう付けるか、と いうことと、そこまで持って行くのに枝葉を付けたり周り道したり、また伏線を張ったりするという作業から この脚本は成り立っているのだが、30分の間にうまく収まるように作っていくその作業は、基本的に 推理小説の短編を考えるのと同じようなものだと思う。もちろんその中に笑いと涙というこれまたドラマの 基本的成分がちりばめられている。コメディを書くというのは推理ドラマ同様に頭を使うものだということや、 それを深く理解する(楽しむ)には感受性はもちろんだが論理的な思考(大げさだが)も必要ではないか、などと いうことに気付かされる。 そういうことも感じながら 私はこの日本製シット・コムを楽しんでいる。またエンディングに流れる曲(「まんをじして」奥田 民生作)もいいし、しゃれた画面構成で”劇”の余韻がより一層楽しめる。 |